博報堂など9社、脳科学を活用したオープンイノベーションモデルの研究活動を開始
アサヒビール株式会社、株式会社NTTデータ、積水ハウス株式会社、株式会社竹中工務店、帝人株式会社、凸版印刷株式会社、日産自動車株式会社および株式会社博報堂の9社は、「応用脳科学コンソーシアム」(英文名:Consortium for Applied Neuroscience、略称名:CAN)において、それぞれの事業活動に関連する独創性の高い研究テーマについて複数の「応用脳科学R&D研究会(R&D研究会)」を立ち上げると発表した。
「応用脳科学コンソーシアム」は、株式会社NTTデータ経営研究所が日本神経科学学会の協力を得て、2010年10月1日に創設した団体。R&D研究会では、各R&D研究会を設置した特別会員企業が、各テーマに関連の深い脳科学およびその関連領域の研究者を招聘し、異業種である他の会員企業とともに、最新の研究知見を活用してオープンイノベーションモデルの研究活動を実施する。
博報堂が設置するのは「メディア・エンゲージメント研究会」。大画面テレビや3Dテレビ、さらにはインタラクティブメディア、ソーシャルメディアといった多様なメディアが出現し、メディア形態が多様化するにともなって、生活者が情報・広告を受容する過程がどのような認知・行動メカニズムに基づいているかを研究する。そのなかで、メディアによる臨場感や社会性に関する研究を行っている情報学の研究者や神経科学者の協力を得て、生活者が求める情報表現や広告体験の実現手法の体系化を目指す。
R&D研究会の初年度活動期間は、2010年10月~2011年3月。2011年4月以降は、4月~3月の1年間単位で活動する予定。