神奈川のフリーペーパー、タウンニュース社。純利益、対前年同期比の4.6%増 Webとのクロスメディア化施策により

株式会社タウンニュース社は、平成23年6月期第1四半期決算を発表した。

売上高:7億3,300万円(前年同期比 1.8%増)
営業利益:6,800万円(同 17.5%増)
経常利益:7,000万円(同 17.4%増)
純利益:3,200万円(同 4.6%増)

フリーペーパー業界は、長期化する景気低迷に加えてインターネットによる低費な広告方法の台頭によって顧客からの広告出稿数の減少に歯止めがかからない状況にある。競合他紙との価格競争がさらに激化し、発行地区版数を減少させる企業や発行頻度の減少を余儀なくされる企業もあるなど、一段と厳しい経営環境が続いている。

このような中、主力事業のタウンニュース事業部門では、新規創刊によるエリア拡大は行わず、既存発行版の深耕に注力するとともに、紙面に掲載した街の話題やニュースと記事広告がパソコンと携帯端末でも見られる「Web版タウンニュース」の営業を推進し、紙面とWebとのクロスメディア販売することでトータルとして広告受注単価のアップを図っている。

これらの施策の結果、金融業関連やサービス業などを中心に受注が堅調に伸張し、タウンニュース事業部門全体の売上を拡大することができた。その他事業部門の出版・印刷部の売上高は、自費出版は堅調だったものの、それ以外の各種印刷物の受注が減少し、前年同四半期を僅かに下回っている。

利益については、タウンニュース事業部門の売上高の増加から、営業利益・経常利益・純利益ともに、前年同四半期を上回る結果となった。