一休.com、通期予想下方修正 テレビCMから販売につながらず計画を下回る

旅行予約サイト大手の株式会社一休(東証一部上場)は9月29日、昨年5月7日に公表した業績予想の下方修正を発表した。

平成23年3月期第2四半期(累計)個別業績予想数値の修正(平成22年4月1日~平成22年9月30日)は、
営業収益が、15億2600万円(前回発表予測との増減率11.8%減)、
営業利益が、1億8400万円(同56.1%減)、
経常利益が、1億9800万円(同53.8%減)、
四半期純利益が、8900万円(同64.0%減)となった。

通期に関しては、
営業収益が、30億6000万円(前回発表予測との増減率7.2%減)、
営業利益が、5億9300万円(同41.6%減)、
経常利益が、6億1600万円(同40.5%減)、
当期純利益が、3億3000万円(同45.0%減)となった。

修正の理由は、同社の宿泊予約サイト「一休.com」において、予約が伸び悩んでいることに加え、本年7,8月に実施されたテレビ広告が、想定していた程直接の販売数増加には結びつかず、販売取扱室数が計画を下回ったとしている。

第2四半期累計期間において、販売取扱室数は約70万室(従来予想は約85万室)、販売取扱高は163億円(従来予想は188億円)、手数料収入は13億5200万円(従来予想は15億4900万円)を見込み、営業収益全体では、前年同期から微増の15億2600万円(従来予想は17億3100万円)を見込む。

これに伴い、従来の通期の予想も以下の通り改訂された。販売取扱室数は約145万室(従来予想は約164万室)、販売取扱高は318億円(従来予想は350億円)、手数料収入は26億4400万円(従来予想は28億9500万円)を見込み、営業収益全体では、前期から約10%増の30億6000万円(従来予想は32億9700万円)を見込む。

また、期初には予定していなかった業務効率化目的のオフィス移転を本年末に予定しており、営業費用は24億6600万円(従来予想は22億8000万円)に増加する見通し。

上記発表後、同社の株価が下がっており、9月30日の午前時点で前日比約14.5%減の41,500円ほどとなっている。

■リリース
http://www.c-direct.ne.jp/public/japanese/uj/pdf/10102450/20100929189570.pdf