V-Low帯の新デジタルラジオの検討を開始、民放連・ラジオ委員会

日本民間放送連盟のラジオ委員会は、9月9日に開催した本年度第3回委員会で、7月に公表された総務省「ラジオと地域情報メディアの今後に関する研究会(ラジオ研究会)」報告書に盛り込まれたV‐Low帯における“音声優先セグメント”に、民放ラジオ各社が参画することを前提に検討を進めることを決定した。今後は、ラジオ委員会の内部機構として新たに設置した「デジタル時代の音声メディア検討部会」でさまざまな角度から課題整理と議論をしていく。

総務省の「ラジオ研究会」報告書では、音声優先セグメントで実施する“新デジタルラジオ”は、地域密着メディアとしての役割を果たすとともに、災害時に最も頼りとなる存在であるべきとの見解を示しており、ラジオ委員会では6月以降、既存ラジオ放送事業者として対応を検討してきた。今後、この部会ではV‐Low帯の“音声優先セグメント”への参入に関する制度面やサービス面、ビジネス面などを多角的に検討するとともに、ラジオ各社の考え方や意向などを随時吸い上げつつ、今後の音声メディアのあり方について議論を深めていく予定だ。

■関連リンク
総務省・ラジオと地域情報メディアの今後に関する研究会
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/kenkyu/radio/