産経新聞社、全媒体でCMSと連携 紙媒体からネットへの記事掲載スムーズに

産経新聞社は8月12日までに、日本IBMと共同開発したコンテンツ・マネジメント・システム(CMS)を導入し、発行する全媒体でCMSと連携した組み版システムへの移行を完了した。部署や媒体の垣根を越えてコンテンツを共有することで、効率的な多メディア配信の実現を目指す。

産経本紙をはじめ、サンケイスポーツやSANKEI EXPRESSなどの6つの紙媒体と4つのウェブサイトでコンテンツを共有する。森近信厚・編集局次期システム担当部長は「これまでは部署や媒体ごとに管理していた。紙媒体向けのコンテンツはネットへの掲載を意識しておらず、流用する際は編集に手間が掛かっていた」と説明する。

情報を共有することで、重複する取材を回避できるほか、Webでもより迅速に発信が可能。今後は、コンテンツ管理のための適切なテーマ分けが課題で、森近氏は「全体を把握し、取材の指示を出す役割を担う人材が求められる」と話している。

■リリース
http://www.pressnet.or.jp/news/headline/100812_710.html