サニーサイドアップ、4億1800万円の最終赤字 22年6月決算

株式会社サニーサイドアップは、平成22年6月期決算を発表した。

売上高:60億3,100万円(対前年比 2.4%増)
営業利益:▲2億1,000万円(前年は7,400万円の利益)
経常利益:▲1億9,100万円(前年は6,600万円の利益)
純利益:▲4億1,800万円(前年は0円の利益)

第1四半期連結会計期は、PRやSPを中心としたソリューションのワンストップサービス実現を目指し、営業本部を新設して統合型提案活動の強化に注力。マネジメント事業においても、肖像権ビジネスに加え、スポーツを通じた企業のマーケティング活動支援(スポーツマーケティング)の強化にも取り組み始め、来期に向けた新しいビジネスチャンス創出の成果は見え始めている。しかし、当連結会計年度においては予測した成果を達成するに至らなかった。
また、来期も引き続き予測される広告市場の変化と当連結会計年度における業績苦戦を受け、抜本的な全社構造改革の実行による黒字体質への早期転向を実現するため、事業体の見直しと効率化、事務所スペースの削減などの構造改革を実施したことによって、同費用として1億8,600万円の特別損失を計上している。

セグメント別業績は以下の通り。

<PR事業>
レギュラー契約(1年以上の長期契約)が減少したものの、スポット案件の受注、および自社コンテンツ(肖像権契約など)に関連したPRの受注が堅調に推移し、売上高は11億6,600万円(前年同期比21.1%増)となった。

<マネジメント事業>
上田桃子や杉山愛における肖像権ビジネスを堅調に推進しつつ、中田英寿が活動する『TAKE ACTIONプロジェクト』の受注獲得、ランニングブームを背景とした新プロジェクトのスタートなど、事業の幅を広げてきたが、企業の広告費削減などの影響を受け、売上高は10億9,800万円(同8.4%減)となった。

<コンテンツ開発事業>
企業からの大型イベントプロモーションの受注、新設のインタラクティブ部門の堅調に加え、レストラン「bills」のプロデュースを積極的に展開し、売上高は13億3,900万円(同11.7%増)となった。

<SP事業>
大手広告代理店経由の店頭販促プロモーションを主力に受注獲得体制を強化したが、主力の飲料カテゴリの不調、および自社開発商品が当初予定を下回る販売となったことが影響し、売上高は24億2,600万円(同4.0%減)となった。