ヤフー、2011年第1四半期決算を発表 営業利益・経常利益ともに約1割の増益

ヤフー株式会社は7月27日、平成23年(2011年)第1四半期決算短信を発表した。
第1四半期(2010年4月1日~2010年6月30日)の連結業績は下記のとおり。ヤフーは平成22年3月期決算において、13期連続で増収増益を続けており、今期も好調なスタートとなった。

【四半期業績】
売上高  :705億600万円(対前年同期比 4.2%増)
営業利益 :376億600万円(同 9.8%増)
経常利益 :375億7300万円(同 10.2%増)
当期純利益:216億5600万円(同 12.6%増)

前年同四半期と比較して、リスティング広告およびディスプレイ広告の売上が増加したほか、情報掲載サービスや「Yahoo!ショッピング」の売上の伸びも寄与し当四半期の売上高が増加した。事業運営の効率化など継続的にコスト削減に努めた結果、通信費や減価償却費なども減少し、営業利益、経常利益ともに約1割の増益となった。

【セグメント別の売上高】
メディア事業  :256億円(対前年同期比 8.7%増)
BS事業     :184億円(同 5.7%増)
コンシューマ事業:262億円(同 0.5%増)
調整額     :1億円
※合計     :705億円(同 4.2%増)

メディア事業では、リスティング広告(広告会社経由)の売上が前年同四半期比で増加、検索連動型広告では、百貨店・通販・ショッピングモール、旅行・交通・レジャーなどの企業からの広告出稿が増加したほか、興味関心連動型広告の売上も引き続き拡大した。ディスプレイ広告においても、自動車・関連品、金融・保険・証券、不動産関連などの企業からの広告出稿が増加し、ブランディング効果の高い「ブランドパネル」の売上や、行動ターゲティング広告の売上も前年同四半期比で拡大した。また、モバイル広告についても前年同四半期比で売上を伸ばした。

BS事業では、リスティング広告(オンライン経由)において、広告の品質向上のため掲載ガイドラインを厳しくしたことにより興味関心連動型広告の売上の伸びが短期的に鈍化。ただし、中小企業を中心とした広告出稿が引き続き拡大したことで、広告関連売上は前年同四半期比で増加した。

コンシューマ事業では、「Yahoo!ショッピング」において「スタークラブ」を活用した販促企画を展開するなど利用の拡大に努めた結果、取扱高が拡大し売上を伸ばした。特にモバイル向けキャンペーンの拡充などにより、モバイル経由の取扱高が大幅に伸びた。「Yahoo!オークション」では、落札単価の低下が続き取扱高が減少、売上も減少した。

■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120100726072519.pdf

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