ヤフー、タオバオと提携。商品情報を相互に交換し、ヤフーの商品情報が1億件超。 楽天・百度の提携と対立

ヤフー株式会社とアジア最大の電子商取引企業グループアリババグループの100%子会社である「淘宝(タオバオ)」が提携し、6 月1日に「Yahoo!ショッピング」と「タオバオ」の取扱い商品を相互取引できるサービスを開始する。タオバオは、アジア最大のECサイト「淘宝(タオバオ)」を運営する企業で、ネットオークション形式をとるタオバオは、その分野でも米イーベイに次ぐ世界第2位。

本提携により、「タオバオ」は、タオバオサイト内に新たに「Yahoo!ショッピング」の商品を販売する新たなサイト「淘日本(タオジャパン)」を開設し、中国で人気の高い日本商品の紹介を行う。サービス開始時の掲載商品数は、Yahoo!ショッピング出店ストアの商品約800万点を予定。

同時に、Yahoo! JAPAN上に、購買代行サービスを行う「Yahoo!チャイナモール」を開設し、Yahoo! JAPANユーザーに、タオバオ掲載商品を提供する。サービス開始時の購入可能商品数は、取扱い商品数4億点以上のタオバオサイトの商品のうち、約5,000万点となり、日中合計で1億点以上の商品をYahoo! JAPAN上で閲覧・購入が出来る。

中国のインターネット利用者数は、2010年3月末時点で4億400万人(中国インターネット情報センター「CNNIC」調べ)となり、初めて4億人を突破、インターネット通販の市場規模も2009年は2483.5億元(前年同期比約93.7%増 中国アイリサーチ社調べ)と急激に拡大している。市場拡大を背景に、中国EC市場を狙う企業も増えており、中国EC進出の支援を行う企業なども多数出現している。

また、オンラインモール国内最大手の楽天株式会社は、中国の検索最大手の百度との提携を発表しており、日本の検索最大手のヤフーと中国EC最大手のタオバオの提携により両グループの対立構図が明確になった。