ITメディア(マザーズ)、売上高前年比5億4300万円減 最終赤字2億4100万円

アイティメディア株式会社は、平成22年3月期決算を発表した。

売上高:25億5100万円(前年同期比 17.5%減)
営業損益:▲1億8400万円(前年同期は3200万円の黒字)
経常損益:▲1億7200万円(同 5700万円の黒字)
当期純損益:▲2億4100万円(同 5100万円の赤字)

同社は「ターゲティング・メディア戦略」を策定し、成果の明確な広告商品の強化やユーザー属性が明確なメディアを強化、本社移転、配信サーバーの集約、外注制作業務の内製化、連結子会社であるzoome株式会社のインフラ維持費などのコスト削減を実施した。

メディア事業の種類別セグメント業績は、次のとおり。
【ITインダストリー事業部門】
BtoB広告向けのプロファイル(営業見込み客情報)獲得数を保証する商品「リストROI」の販売開始や、イベント商品力を強化するため米国のバーチャルイベント事業会社ON24社との業務提携による「バーチャルイベントソリューション」の販売開始、エレクトロニクス情報メディア「EETimes Japan」を運営するE2パブリッシング株式会社の買収によるエレクトロニクス分野の強化など、広告商品・メディア力を強化する取り組みを実施したものの、前連結会計年度下期からのIT関連企業の広告宣伝費抑制が、当連結会計年度の通年にわたり継続したため、前連結会計年度より減収減益となった。

【ビジネス・コンシューマー事業部門】
BtoC広告向けのプロファイル(営業見込み客情報)獲得数課金型商品「フレッシュリード」の販売開始や広告商品の強化とIT関連以外の顧客分野への営業拡大、「Twitter」と連動したニュース集約メディア「OneTopi」の開設や「iPhone」用の無料アプリケーションの強化などメディア力の強化にも取り組んだが、前連結会計年度より減収減益となった。