リンクシェアとトラフィックゲートが合併 国内最大のアフィリエイト広告会社へ

楽天株式会社と三井物産株式会社が、成果報酬型インターネット広告事業を展開するアフィリエイトサービスプロバイダー(ASP)で、三井物産の子会社であるリンクシェア・ジャパン株式会社と、楽天の完全子会社でアフィリエイトサービスプロバイダーである株式会社トラフィックゲートとを、2010年5月1日付けで合併させることに合意したと発表。

尚、合併後の存続会社はリンクシェア・ジャパン。

両社の株主である楽天と三井物産は、三井物産が2004年に設立したリンクシェア・ジャパンの合弁パートナーである米国LinkShare Corporationを楽天が2005年に買収したことをきっかけに、楽天グループのトラフィックゲートとリンクシェア・ジャパンの協業の可能性を協議をしてきた。

EC市場の堅調な伸長に合わせアフィリエイト市場の拡大が今後も予想される一方で、同市場における競争環境は激化しており、広告主が、より効果的でネットワーク規模の大きいサービスを選択する傾向が顕著になっている。このような環境下、大手EC系企業への販売実績の多いリンクシェア・ジャパンと、証券業やクレジットカードといった金融系企業実績を持つトラフィックゲートのサービスを融合させることで、サービスの強化を図っていく。

今後、両社が提供するアフィリエイト・サービスのプラットフォームの統合、広告主の共同開拓、楽天グループのビットワレット株式会社が提供する電子マネー「Edy」や楽天スーパーポイントによる報酬支払いの多様化等、様々な形での広告主への付加価値を提供していく。

2009 年ベースで両社の取り扱うアフィリエイト広告による物販の流通総額は約4,000億円に上るため、今回の合併により流通額ベースではASP 業界NO.1の事業者が誕生することになる。また、新会社は、楽天ならびに三井物産が事業展開を推進している、アジア地域への展開を目指す。また、米国LinkShare Corporationが既に欧米で提供しているサービスと連携することで、統一ブランド「LinkShare(リンクシェア)」による世界初のグローバル・アフィリエイトサービスプロバイダーとなる。

■ 合併会社の概要 (予定)
1)合併期日:2010年5月1日
2) 商号:リンクシェア・ジャパン株式会社
3) 経営体制:代表取締役会長 島田亨
       代表取締役共同社長 小宮山晋太郎
       取締役共同社長 津田圭吾
5) 主要株主:楽天 36.25% 三井物産 36.25% LinkShare Corporation 27.5%