ローソン子会社のローソンエンターメディア、専務ら2名が150億円不正流用

株式会社ローソンは、連結子会社でチケット販売などを手がける株式会社ローソンエンターメディア(JASDAQ)において、不正行為が発覚したと発表した。

不正行為は、ローソンエンターメディアの代表取締役専務および経理担当取締役が社内手続きを一切経ずに独断で多額の資金を不正に流用していたもの。
ローソンによれば、被害額は150億円に上る。

2010年1月24日、専務および取締役の両名より、「ローソンエンターメディアとの契約によってコンサート等の企画会社へチケット代金を支払っている株式会社プレジールが、資金を流用していたため資金難に陥り、コンサート企画会社への支払いが不可能となっている」、また「取締役会の決議を経ずにLEMがプレジール社に肩代わりしてコンサート企画会社数社に対してチケット代金を支払った、また、プレジール社に対しても直接支援を行った」との報告がローソンとローソンエンターメディアにあり、本件が判明した。

専務および取締役は、本日付けで辞任。
ローソンでは両名の不正行為について、民事または刑事告訴を検討している。

また、社内関係者の処分として、ローソンエンターメディア代表取締役社長 日比靖浩氏の辞任、ローソン顧問 野林定行氏(旧ローソンチケット代表取締役)の辞任、ローソン代表取締役社長CEO 新浪剛史氏の月額報酬30%の自主返納3ヶ月、ローソン取締役専務執行役員CFO 矢作祥之氏の月額報酬20%の自主返納3ヶ月を発表した。

ローソンエンターメディアの新社長には野林徳行氏が就任する。