電通ラテンアメリカを完全子会社化 2016年リオの五輪にらみ
株式会社電通は21日、2004年にブラジルの広告会社DPZ社との合弁により設立した電通ラテンアメリカ(Dentsu Latin America Propaganda S/A、以下DLA)のDPZ持株分49%を取得し、DLAを完全子会社化すると発表した。
DLAを、欧州・北米・南米を統括する電通ホールディングスUSAの管理下に置き、プランニング・ツールなどの情報共有化を推進、営業力強化を図る。
ゼニス・レポートによると、ブラジル広告市場の成長率は2010年は7.6%増、2011年は7.7%増と予測。
国別広告市場では、2011年には、米、日、独、中、英、仏につぎ、世界で7番目に大き な市場に成長することが見込まれている。
さらに2014年6月~7月にはFIFAワールドカップ(TM)が、2016年8月にはリオデジャネイロでオリンピックの開催が決定するなど、ブラジルにおいては今後も経済成長が期待されている。
こうした状況を受け、電通ではDLAの更なる業績拡大に向けた取り組みを行っていくとしている。