プレミアアンチエイジング、2025年7月期3Q決算を発表 全体では減収ながらリカバリー事業が好調

プレミアアンチエイジング株式会社は、2025年7月期第3四半期の連結業績(2024年8月1日~2025年4月30日)を発表した。
 
【連結経営成績(累計)】
売上高   :125億円(前年同期比 19.0%減)
営業利益  :12億6600万円(前年同期 300万円)
経常利益  :12億1400万円( 同 4400万円)
四半期純利益:7億6200万円( 同 マイナス14億5000万円)
 
同第3四半期連結累計期間の売上高は、子会社の株式会社ベネクスを通じて行っているリカバリー事業の売上が順調に伸長したものの、アンチエイジング事業の売上が減収となり、全体では125億円(前年同期比19.0%減)だった。

一方利益面は、アンチエイジング事業の減収により売上総利益が減少したものの、通信販売チャネルにおいて、新規獲得の広告効率が十分に改善しなかったことから広告宣伝費を中心とした販売費を抑制したこと及び、固定費の削減を継続し適切なコストマネジメントを実行したこと等から、営業利益12億6600万円(前年同期比12億6300万円増)、経常利益12億1400万円(同11億7000万円増)、四半期純利益7億6200万円(前年同期は14億5000万円の損失)となっている。
 
セグメント別の業績を見ると、アンチエイジング事業の売上高は102億5700万円(同27.3%減)で、チャネル別の売上高は、通信販売・卸売販売ともに前年同期を下回った。通信販売は、前期より取り組んでいる新規獲得効率の徹底を継続するとともに、顧客構造を強化するCRM施策の拡充等に努めたものの、新規獲得の競争環境が厳しい状況が継続したことや、CRM施策を通じた既存顧客の活性化の効果が上がるにはまだ時間がかかることから、売上の減少傾向が続いた。

卸売販売は、既存ブランドの新価値認知を獲得するPRプロモーションとのタイアップを推進し、店頭とECモールの顧客に対して、価値の最大化に向けた取り組みを強化している。両チャネル専用新ブランドのローンチで、卸先企業との連携の進化に戦略的に取り組んだものの、商品全面リニューアルの影響から売上は前年同期を下回った。
 
ブランド別では、「デュオ」ブランドにおいて、2025年2月にブランド誕生15周年を迎えたことを機に、シリーズ5種をリニューアル新発売。新たに発売した店舗限定サイズやミニサイズの販売が好調に推移している。「カナデル」ブランドは、新ブランドキャラクターを起用した広告宣伝を通じ、販売チャネルに広がりが見られた。2025年4月から投入した新商品も計画通りの滑り出しを見せている。「クレイエンス」ブランドでは、キャンペーンやワークショップを通じて顧客とのコミュニケーションを強化するなど、総合ヘアケアブランドとしての育成を図っている。
 
同事業の損益面は、減収により売上総利益が減少したものの、通信販売チャネルにおいて、新規獲得の広告効率が十分に改善しなかったことから広告宣伝費を中心とした販売費を抑制したこと及び、固定費の削減を継続し適切なコストマネジメントを実行したこと等から大幅に改善。営業利益は10億9900万円(前年同期は1億6600万円の損失)となった。
 
リカバリー事業においては、主力製品のスタンダードドライプラスやコンフォートポンチなどの販売が伸長したほか、サプライ・チェーン・マネジメント強化による在庫の適正化などの継続的な取り組みも売上伸長に貢献。売上高は計画を上回る22億4200万円(同67.7%増)となっている。売上高の増加に伴い売上総利益は増加したものの、更なる売上成長を図るためのテレビCMやデジタルマーケティングを中心とした投資を実施していることから、営業利益は1億6700万円(同2.4%増)となった。
 
 
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120250612587856.pdf