大日本印刷、2025年3月期決算を発表 経常利益は前年同期比で17.4%増

大日本印刷株式会社は、2025年3月期通期(2024年4月1日~2025年3月31日)の連結業績を発表した。
 
【連結経営成績】
売上高   :1兆4576億900万円(前年同期比 2.3%増)
営業利益  :936億1200万円( 同 24.1%増)
経常利益  :1159億2000万円( 同 17.4%増)
当期純利益 :1106億8200万円( 同 0.2%減)
 
スマートコミュニケーション部門のイメージングコミュニケーション関連は、写真プリント用の昇華型熱転写記録材が欧米市場で好調に推移。また、国内の証明写真サービスや欧米での撮影サービスの増加も寄与し、前年を上回った。情報セキュア関連は、デュアルインターフェイスカード等のICカードが堅調に推移したものの、BPOの大型案件が減少し、前年を下回った。
 
マーケティング関連については、長年培ったマーケティング施策等の知見とデジタルの強みを掛け合わせた価値の提供に努めたものの、紙媒体の市場縮小の影響などにより前年を下回った。出版関連も、図書館運営業務が堅調に推移したものの、雑誌等の市場縮小の影響などにより、前年を下回っている。
 
出版印刷事業においては、意思決定の迅速化及び部門間の連携強化とともに、市場環境の変化の先取りをしていくため、製造・販売一体の事業推進体制へと移行する組織再編を2025年4月に行った。これらの結果、部門全体の売上高は7155億円(前期比0.5%減)となった。

紙媒体等の市場縮小による減収の影響を受けたものの、為替のプラス効果、人的資本や固定資産の適正化などの事業構造改革により、営業利益は346億円(同32.5%増)となっている。
 
このほか、ライフ&ヘルスケア部門は売上高が4960億円(同5.0%増)で、営業利益は237億円(同78.2%増)、エレクトロニクス部門は売上高2477億円(同5.3%増)で、営業利益573億円(同1.4%減)だった。
 
〈今後の見通し〉
2026年3月期の連結業績予想は、売上高1兆5000億円、営業利益940億円、経常利益1050億円、当期純利益900億円となっている。
 
 
■リリース
https://azcms.ir-service.net/DATA/7912/ir/140120250512542581.pdf