シーボン、2025年3月期決算は増収増益 経常利益は前年同期比291.8%増
株式会社シーボンは、2025年3月期通期の連結業績(2024年4月1日~2025年3月31日)を発表した。
【連結経営成績】
売上高 :88億3800万円(前期比 4.0%増)
営業利益 :1億7100万円( 同 481.7%増)
経常利益 :1億7200万円( 同 291.8%増)
当期純利益 :1億3600万円(前期 マイナス2600万円)
主力事業である直営店舗事業は、国内化粧品市場の回復もあり、売上高は増加傾向となった。また、2026年の創業60周年に向けて、「60th Anniversary プロジェクト」を始動し、段階的に製品のリニューアル、サロンの改装、サロンで接客するフェイシャリストの知識・技術・サービスの向上を進めている。
同社は同連結会計年度において、「製品価値向上」「サロン価値向上」「新しい価値の創造」を重点課題として掲げており、「製品価値向上」については、心理状態がもたらす肌への影響について、生体内エクソソームや心理的ホルモンの相反する効果といった新しい着眼点から、バイオインフォマティクスを用いた大規模解析等の学術機関の研究力を活かした研究に取り組んだ。
また製品開発において、全社的なブランディング方針に基づき、クレンジング・洗顔ラインのポジショニングを「落とすケア」から「調えるケア」へと再定義し、主力製品であるトリートメントマセを核とした製剤技術及び顧客価値の明確化を図るとともに、ストレス研究に基づく新たな機能価値を付加した。
「サロン価値向上」については、「新たな顧客の開拓」及び「ロイヤルカスタマーの醸成」の2点を重要な要素と考え、さまざまな施策を実施。新たな顧客の開拓に関しては、経済活動の活性化とともにイベント等の集客が好調に推移したことに加えて、新規顧客への接客等に関する教育を強化したこともあり、新規顧客に対する売上高が前年同期比12.7%増と大きく伸長した。ロイヤルカスタマーの醸成に関しては、専用デスクを設置し本社が直接ロイヤルカスタマーと対話。ロイヤルカスタマーであり続けるメリットを感じられる環境の整備を図っている。
3つ目の重点課題「新しい価値の創造」については、「ヘア事業の拡大」、「海外販路の拡大」、「子会社の再拡大」に注力した。
〈今後の見通し〉
2026年3月期の業績予想は、売上高91億2300万円、営業利益2億100万円、経常利益2億900万円、親会社株主に帰属する当期純利益7400万円を見込んでいる。
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120250502530411.pdf