AZ-COM丸和ホールディングス、2025年3月期決算は増収減益 利益面はいずれも前年同期比で20%前後の減益
AZ-COM丸和ホールディングス株式会社は、2025年3月期通期の連結業績(2024年4月1日~2025年3月31日)を発表した。
【連結経営成績】
売上高 :2083億7000万円(前年同期比 4.9%増)
営業利益 :109億6900万円( 同 20.8%減)
経常利益 :116億4500万円( 同 19.7%減)
当期純利益 :72億8400万円( 同 20.1%減)
主力の物流事業セグメントの業績を見ると、輸配送事業におけるラストワンマイル事業は、エリア拡大や稼働台数増に加え、完全子会社化した株式会社ルーフィの業績が寄与した結果、売上高が前年同期比2.9%増の393億5000万円となった。
EC常温輸配送事業は、成長するEC需要を背景とした新たな輸配送案件の獲得や各取引先との料金改定が一部進捗したものの、前連結会計年度における大型拠点閉鎖に伴う輸送数の減少が影響し、売上高は533億7100万円(同10.3%減)だった。
また、同セグメント内、3PL事業におけるEC常温3PL事業では、大手ネット通販会社向けの大型拠点を中心とした新たな物流センターの開設が進んだことに加え、各取引先における取扱物量の増加が業績に寄与。売上高は644億8600万円(同18.2%増)となった。これらの結果、物流事業セグメント全体の売上高は同4.9%の増収で2055億9800万円となっている。
利益面では、積極的な事業拡大を目的とした営業開発により、物流センターの拠点数や稼働車両台数が増加したことや適正な運賃への価格転嫁の取り組みが一部進捗。一方で、新たな拠点の開設及び統廃合に伴う一時費用や各種コストの上昇が影響した結果、同セグメントの利益(営業利益)は113億3000万円となり、同18.2%減の減益となった。
〈今後の見通し〉
2026年3月期の連結業績は、売上高2200億円、営業利益119億円、経常利益120億円、当期純利益73億円を見込んでいる。
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120250501529592.pdf