アイスタイル、2025年6月期3Q決算を発表 マーケティング支援事業・リテール事業が業績を牽引し増収増益
株式会社アイスタイルは、2025年6月期第3四半期の連結業績(2024年7月1日~2025年3月31日)を発表した。
【連結経営成績(累計)】
売上高 :498億8500万円(前年同期比 21.7%増)
営業利益 :23億4500万円( 同 61.2%増)
経常利益 :25億3400万円( 同 88.9%増)
四半期純利益 :17億6100万円( 同 111.3%増)
売上高においては、国内で展開しているマーケティング支援事業及びリテール事業が業績を牽引し、前年同期比で21.7%の増収。特に、リテール事業ではEC・店舗がともに成長したことで、前年同期比26.7%の増収となった。営業利益は、売上高と同様にマーケティング支援事業及びリテール事業が増益に貢献し、組織体制強化に伴う費用増を吸収して61.2%の増益となっている。
業績をセグメント別に見ると、マーケティング支援事業は、ECと店舗を活用した販売促進施策の好調を背景に、大手化粧品ブランドだけでなく中堅・新興ブランドとの取引拡大により、売上高が前年同期比13.0%の増収。営業利益は、リテール事業からの@cosme商標に関するライセンス料による利益計上(セグメント間取引)に加えて、前年同期において発生した一過性のソフトウエア償却費の計上がないことや、限界利益率の高い事業モデルであるため増収寄与が効率的に利益拡大につながり、69.1%の増益となった。
リテール事業は、ECではプラットフォーム連携による新規顧客の獲得や、2024年12月の販売イベント「@cosme BEAUTY DAY」で獲得した新規顧客の定着化により、前年同期比27.6%の増収となり、店舗でも既存店改装等による延床面積の拡大に伴い、ネットとリアルを融合した体験が生活者にさらに浸透したことで、26.2%の増収。セグメント全体では26.7%の増収で着地した。営業利益は、マーケティング支援事業に対するライセンス料の支払い(セグメント間取引)があったものの、増収寄与が費用増を吸収し11.2%の増益となった。
グローバル事業は、中国越境ECが堅調な推移であったことに加え、韓国事業における日本進出支援が引き続き成長した結果、売上高が前年同期比4.1%の増収となった。営業利益は、香港旗艦店のオープン前費用の計上が発生したものの、利益率の高いBtoBサービスの増収によって韓国事業が黒字化し、前年同期比で赤字幅を縮小しての着地となっている。
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120250512543292.pdf