テレビ朝日HD、2025年3月期決算は増収増益 経常利益が前期比43.2%増など利益面が好調
株式会社テレビ朝日ホールディングスは、2025年3月期通期の連結業績(2024年4月1日~2025年3月31日)を発表した。
【連結経営成績】
売上高 :3240億5600万円(前期比 5.2%増)
営業利益 :197億400万円( 同 59.7%増)
経常利益 :285億3300万円( 同 43.2%増)
当期純利益:258億1600万円( 同 50.6%増)
テレビ放送事業において、タイム収入は企業業績の改善や経済環境の緩やかな回復が下支えとなり、レギュラー番組のセールスは増収となった。また、単発番組についても、「パリオリンピック」「世界野球プレミア12」「FIFAワールドカップ2026アジア最終予選」などの大型スポーツ番組のセールスが堅調に推移し、タイム収入合計は797億2000万円(前期比1.2%増)だった。
スポット収入は、視聴率が好調に推移したことや市況回復を背景として増収。業種別では「趣味・スポーツ用品」などが減収となったものの、「情報・通信」「自動車・関連品」「不動産・住宅設備」「食品」など多くの業種で増収となり、946億2600万円(同7.3%増)だった。
このほかBS・CS収入は262億1200万円(同0.3%減)、番組販売収入は海外向けアニメ販売が好調であったことから146億1500万円(同7.0%増)、その他収入は216億2200万円(同5.0%減)となっている。これらを受けて、テレビ放送事業全体の売上高は2367億9800万円(同3.1%増)、営業利益は112億8900万円(同89.1%増)となった。
このほか、インターネット事業は売上高318億4000万円(同10.7%増)で営業利益36億9800万円(同62.7%増)、ショッピング事業は売上高202億2300万円(同1.1%増)で営業利益15億500万円(同5.0%増)だった。
音楽出版事業・イベント事業・機器販売・リース事業・DVD販売・出資映画事業からなる「その他事業」は、売上高508億5700万円(同13.8%増)、営業利益32億4200万円(同17.0%増)となっている。
〈今後の見通し〉
2026年3月期の通期連結業績予想は、売上高3330億円、営業利益200億円、経常利益290億円、当期純利益260億円を想定している。
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120250508535188.pdf