ファンケル、2024年3月期決算は増収増益 経常利益が前期比51.2%増など利益面が大幅に伸長

株式会社ファンケルは、2024年3月期通期の連結業績(2023年4月1日~2024年3月31日)を発表した。
 
【連結経営成績】
売上高   :1108億8100万円(前期比 7.0%増)
営業利益  :125億7000万円( 同 60.3%増)
経常利益  :129億4000万円( 同 51.2%増)
当期純利益 :88億3300万円( 同 77.7%増)
 
同連結会計年度の売上高は、原発処理水の海洋放出により中国において日本製品の買い控え等の影響があったものの、主力の化粧品関連事業、栄養補助食品関連事業の国内が好調に推移し、全体では1108億8100万円(前期比7.0%増)となった。営業利益は、増収により売上総利益が増加したことに加え、広告宣伝費等において効果的な経費の使用に努めたことなどから、125億7000万円(同60.3%増)だった。経常利益は129億4000万円(同51.2%増)、当期純利益は88億3300万円(同77.7%増)となっている。
 
セグメント別に見ると、化粧品関連事業の主力であるファンケル化粧品は、2023年4月に発売した「マイルドクレンジングオイル〈ブラック&スムース〉」に加え、メイクやスペシャルケア製品などが好調に推移したことにより、売上高は446億4800万円(同6.0%増)だった。
 
アテニア化粧品は、2023年11月にリニューアルした「スキンクリア クレンズ オイル」が好調だったことに加え、外部通販の伸長により、151億9300万円(同13.0%増)、boscia(ボウシャ)は、リアル店舗向けの卸販売が振るわず、6億3700万円(同18.6%減)の売上高となっている。また、 同事業内における通信販売の売上高は335億5400万円で同6.8%増。これらの結果、化粧品関連事業全体の売上高は同6.5%増の612億600万円、営業利益は84億6600万円(同43.4%増)となった。
 
栄養補助食品関連事業は、広告を強化した「大人のカロリミット」や、インバウンド需要の回復により「年代別サプリメント」が好調に推移し、増収。同事業内における通信販売の売上高は190億4100万円で同4.8%増となっている。これらの結果、栄養補助食品関連事業全体の売上高は同9.7%増の437億2300万円、営業利益は59億800万円(同72.3%増)となった。

〈今後の見通し〉
2025年3月期の業績は、売上高1185億円、営業利益145億円、経常利益145億円、当期純利益100億円を見込んでいる。
 
 
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120240501580601.pdf