ベクトル、2024年2月期2Q決算は増収減益 利益はいずれも50%以上の大幅減

株式会社ベクトルは、2024年2月期第2四半期の連結業績(2023年3月1日~2023年8月31日)を発表した。
 
【連結経営成績(累計)】
売上高   :285億6500万円(前年同期比 7.1%増)
営業利益  :14億8300万円( 同 56.2%減)
経常利益  :16億9700万円( 同 51.6%減)
四半期純利益:8億2300万円( 同 57.1%減)
 
PR・広告事業においては、コンサルティングを基本とする戦略PRサービスを起点としながら、タクシーの車内に設置するタブレットを活用したIoTサイネージやSNSなどを活用したデジタルマーケティングを駆使し、顧客に合ったコミュニケーション戦略をワンストップで提供。モノの広め方がよりデジタルに移行してきたことに加え、前期から積極的に行っているデジタルマーケティング領域のM&Aによりサービスの拡充を図り、これまで以上に顧客のコミュニケーション戦略を総合的にサポートできる体制を構築した結果、四半期売上高は過去最高を更新したものの、デジタルマーケティング領域の特定の顧客に対する売掛債権7億5500万円について貸倒引当金を計上したことにより、増収減益となった。
 
また、デジタルマーケティングのサービス強化を目的として、2023年3月の株式会社トライハッチの連結子会社化に続き、7月にはSEOを武器とした運用型広告の運用を得意とするOwned株式会社を連結子会社化。これらの結果、事業売上高は172億8200万円(前年同期比18.8%増)、営業利益は9億2000万円(同40.7%減)となっている。
 
プレスリリース配信事業では、プレスリリース配信サイト「PR TIMES」をはじめとした多数のWebサイトにプレスリリースを配信・掲載。2023年8月には利用企業社数が87000社を突破し、四半期連結会計期間における過去最高の売上高を更新した。事業売上高は32億8400万円(同16.7%増)、営業利益は8億9000万円(同2.8%減)となっている。
 
ダイレクトマーケティング事業は、株式会社ビタブリッドジャパン等が手掛けている。直前の四半期で獲得効率を踏まえ新規顧客の獲得を一時的に抑制したものの、同四半期は広告宣伝費の投下を加速した結果、「ターミナリアファースト」の販売が順調に推移し売上高は微減。また、新商品の育成に取り組み、2023年9月にGABA等を配合した機能性サプリメントの発売を開始した。これらの結果、事業売上高は66億8400万円(同7.3%減)、営業損失は2億3700万円(前年同期は8600万円の営業損失)となった。
 
 
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120231013566811.pdf