日本BS放送、2023年8月期決算は増収減益 非放送分野の事業開発に注力
日本BS放送株式会社は、2023年8月期通期の連結業績(2022年9月1日~2023年8月31日)を発表した。
【連結経営成績】
売上高 :124億1700万円(前年同期比 1.4%増)
営業利益 :19億8300万円( 同 17.2%減)
経常利益 :20億1500万円( 同 15.9%減)
当期純利益 :13億8600万円( 同 13.3%減)
同連結会計年度においては、放送事業収入だけではなく、配信ビジネスやイベントの実施といった非放送分野の事業開発にも取り組みながら、開局15周年に伴う特別番組の制作・放送をはじめ、効果的な広告宣伝、広報施策を実施した。
特別番組に関しては、経営ビジョンである“豊かで 癒される 教養・娯楽番組”として、春・夏・秋・冬と季節ごとに四季折々の京都の魅力を届ける番組を株式会社京都放送と共同制作し、放送した。また、開局15周年記念特別番組として、開局以来初の自社制作オリジナルドラマ『恋は50を過ぎてから』を放送。同番組はは「2023年日本民間放送連盟賞番組部門テレビドラマ 優秀賞」を受賞した。アニメ関連事業ではアニメ関連番組を放送するだけではなく、『AnimeJapan2023』や『とちてれ☆アニメフェスタ2023』等のアニメイベントへの出展や協賛を行う等、イベント事業をはじめとした幅広い展開を実施した。
配信ビジネスでは、同期の重点施策である「コンテンツ力の強化」「コンテンツの有効活用による価値最大化」「『非放送分野』の拡大」を目的とし、動画配信サイト「BS11+」のサービスメニューのリニューアル、自社制作番組及び関連コンテンツのネット配信強化、配信プラットフォーム拡大を実施した。
また、新たな試みとして、BS11+で配信されているコンテンツの魅力を特集記事で伝えるサイト「BS11+トピックス」を7月にオープンしたほか、『ボクの即興ごはん~竹財輝之助のひとりキッチン~』シーズン2におけるタイアップ企業の商品を使ったオリジナルレシピの開発およびYouTubeでのインフォマーシャルを通じた商品購入ページへの誘導、「令和五年 夏巡業 大相撲 恵庭場所」への協賛など、放送以外の様々な事業を展開した。
これらの結果同連結会計年度の売上高は前期比1.4%増の124億1729万円となったが、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益はいずれも前期比で減少となった。
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120231004562861.pdf