日本テレビHDの日本テレビ、スタジオジブリの株式を取得し子会社化することを発表

日本テレビホールディングス株式会社は、同社の連結子会社である日本テレビ放送網株式会社(以下、日本テレビ)が株式会社スタジオジブリの株式を取得し、子会社化することを発表した。契約締結日及び株式譲渡実行日は2023年10月6日予定となっている。
 
日本テレビは1985年に『風の谷のナウシカ』(1984年、宮﨑駿監督)をテレビ初放送して以降、映画番組「金曜ロードショー」を通じてスタジオジブリ作品を放送し続けてきたほか、『魔女の宅急便』(1989年、宮﨑駿監督)からは映画製作に出資。2001年に開館した「三鷹の森ジブリ美術館」の設⽴も⽀援した。
 
スタジオジブリは、国内はもとより、海外でも多くの人に愛される作品を生み出してきており、世界に誇る同スタジオをこれまで以上に⽀援していくことが、日本テレビグループ全体の企業価値向上に資すると考えたことから、株式取得を決定したという。

なお、日本テレビは、スタジオジブリの議決権の42.3%を自己の計算において所有することとなり、かつ、スタジオジブリの経営面をサポートする契約を締結することにより、子会社化する予定となっている。
 
日本テレビホールディングスは、同子会社化によって想定されるシナジーとして、
1、株式取得を通じて経営面をサポートすることで、スタジオジブリはこれまで以上に「もの作り」に専念していくことが可能となり、新たな作品を生み出す土壌ができる
2、「作品を大事にする」というスタジオジブリの価値観を尊重し続けてきた日本テレビだからこそ、今後もそのブランドの価値を永続的に守り続けていくことができる
という2点を挙げている。
 
両社の概要と子会社化後のスタジオジブリの新経営体制は以下の通り。

【株式取得を実施する子会社(日本テレビ)の概要】
名称:日本テレビ放送網株式会社
所在地:東京都港区東新橋⼀丁目6-1
代表者の役職・氏名:代表取締役会⻑執⾏役員 杉山 美邦
事業内容:放送法による基幹放送事業及び⼀般放送事業、メディア事業、その他放送に関連する事業
資本金:60億円
設⽴年月:1952年10月
 
【異動する孫会社(スタジオジブリ)の概要】
名称:株式会社スタジオジブリ
所在地:東京都小金井市梶野町⼀丁目4番25号
代表者の役職・氏名:代表取締役社⻑ 鈴木 敏夫
事業内容:アニメーション映画の企画、製作ならびにこれに付帯する業務
資本金:1000万円
設⽴年月:1985年6月
 
【子会社化後のスタジオジブリの新経営体制】
※2023年10月30日開催のスタジオジブリ臨時株主総会にて決議予定

取締役名誉会⻑:宮﨑 駿

代表取締役議⻑:鈴木 敏夫

代表取締役社⻑:福田 博之(日本テレビ放送網株式会社 取締役専務執⾏役員、日本テレビホールディングス株式会社 上席執⾏役員)

代表取締役副社⻑:中島 清文

常務取締役:宮崎 吾朗

取締役:杉山 美邦(日本テレビホールディングス株式会社 代表取締役会⻑執⾏役員、日本テレビ放送網株式会社 代表取締役会⻑執⾏役員)

取締役:依田 謙⼀(日本テレビ放送網株式会社 コンテンツ戦略本部事業局イベント事業部 専門部⻑)

取締役:村瀬 拓男(弁護士)

監査役:吉江 優介(日本テレビホールディングス株式会社 経営戦略局経営戦略部 担当副部⻑)
 
 
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120230920556363.pdf