凸版印刷、仙台地下鉄の電子ペーパーサイネージ「まちコミ」が認知度60%に

 凸版印刷株式会社は、仙台市地下鉄において電子ペーパーサイネージの実証実験を2007年12月から、文字を中心とした情報・広告媒体サービス「まちコミ」を2008年12月から商用化してきたが、今回インターネット調査により、宮城県の地下鉄利用者の「まちコミ」の認知度が約60%に達したことが明らかになった。

地下鉄ホームの対向壁などで高付加価値化、効率化が期待されているデジタルサイネージだが、線路脇にあるため、鉄粉などが冷却口から侵入して故障することがないよう、対策が必要となる。

凸版印刷では電子ペーパーを活用し、超低消費電力で密閉構造にできる電子ペーパーサイネージを開発、仙台市交通局との実証実験で注目率が70%になるなど結果が良好であったため、「まちコミ」サービスとして2008年12月に商用化した。
2009年7月には「まちコミ」は4駅に5台となった。

これらの背景に加え、2009年4月から開始した、仙台シティエフエムとの川柳やプロサッカー「ベガルタ仙台」応援メッセージ企画、そして紀伊國屋書店仙台店のランキング情報の表示や店頭でのコラボレーションなどに加えて、河北新報のクーポン企画「かほく まち得」での、紙・Web・携帯電話・サイネージのクロスメディア連動、1万円から広告掲載可能な「1日プラン」の新設といった2009年夏の活動が、高い認知度に結びついたと考えられる。