博展、2021年3Q決算は利益半減で大幅赤字に 助成金や旧制作スタジオ売却益を計上するもカバーできず

株式会社博展は、2021年3月期第3四半期の連結業績(2020年4月1日~2020年12月31日)を発表した。

【連結経営成績(累計)】
売上高    :46億9700万円(前年同期比 49.9%減)
営業利益   :マイナス8億6100万円(前年 4億6300万円)
経常利益   :マイナス6億9400万円( 同 4億6700万円)
四半期純利益 :マイナス4億2800万円( 同 3億1800万円)

第3四半期の売上高は、展示会出展、商談会・プライベートショー、イベントプロモーション、カンファレンス・セミナーといったリアルイベント領域において、予定していた各種展示会・イベント等の中止が続き、前年同四半期比の49.9%減となった。一方で、大手企業のミュージアムやコンセプトショップ等、新たな領域のサービスは拡大。リアルイベントの代替としてオンラインイベントの需要が伸びることを早期に見込み、グループ会社のスプラシアと連携を図り、配信プラットフォームの整備と本社内にスタジオを開設する等のサービス提供体制を整えた。
利益面では、内製率の向上に努めたことにより、売上総利益率は27.6%と前年同時期の27.8%と同水準を確保したが、営業損失マイナス8億6100万円(前年同四半期は営業利益4億6300万円)となった。また、雇用調整助成金等の収入1億7700万円を営業外収益に、旧製作スタジオの売却による特別利益7500万円と法人税等調整額1億9100万円を計上したことで、親会社株主に帰属する四半期純損失はマイナス4億2800万円となった。