ネット広告業界の歯車で終わらないために!

あなたは新卒の時の夢をまだ忘れずにもっていますか?
システムの運用に日々飲まれていませんか?
高すぎる目標に心折られていませんか?

多くのひとが仕組みに飲まれず、少しでも仕事作りだして楽しんでもらいたいなぁ。そんな思いで業界の中をあがく新米社長の世間話。

亀谷 誠一郎

第1回:私が「売れるネット広告社」を退職した理由って?

今月からファインドスター広告ニュースで連載を持たせてもらうことになりました、
「株式会社はこ」の亀谷です。

この連載は

「上が詰まっていて今後どうしようかと悩んでいるひと」
「広告業界に入ったつもりだったのに運用しかできなくて楽しくありませんというひと」

向けに、エールを送るのを目的とした読み物です。残念ながら通販ノウハウっぽい話は出てきません。はじめにあやまっておきますごめんなさい!

そもそも、この連載ですが、私が売れるネット広告社を退社し、独立する際に、ファインドスター広告ニュースの清水編集長に声をかけていただき、連載することが決まりました。

ですが、そこには大きな問題がありまして!

せっかくお声掛けいただいたにも関わらず、なんと当の本人がネット通販専門から離れて、プランナーを目指しており、「あんまりファインドスター広告ニュースっぽい記事は書けません!どうしたらいいですか?」なんてところからスタートしていたりします(笑)

なので、今回の連載では、今しかできない生々しい独立話だったり、営業に関しての考え方などを書いていこうかと思います。読み物として楽しんでもらえるように頑張りますので、よろしくお願いいたします!

 

そもそも亀谷ってなんで「売れるネット広告社」退職したの?

さて、まずは自分の話をしたいと思います。

独立して聞かれる質問No.1。それが「そもそも亀谷ってなんで『売れるネット広告社』を退職したの?」というものです。せっかく会社が小さくて苦しい時期を乗り越えて、順調に大きくなってきて、会社の売り上げも伸びている。創業メンバーとしてのポジションもあって、給料良いなら辞める理由ないじゃん!って大半のひとからは言われます。

まぁ、確かにそうなんです!

実際、残っていて得られるメリットは結構あったと思います。いろいろなサービスの立上げをやった会社なので会社自体にも非常に思い入れがありました。ただ、残念なことに私の働いている理由が、そこにはないということに気づいてしまったのです。。。

前職の社長の加藤さんには入社当初から言っていたのですが、そもそも、私は安定したくて「売れるネット広告社」に入社したわけではなかったわけです。もちろんせっかくベンチャーに入ったんだから会社を大きくしてやるぞとは思っていましたが、基本は「打倒、加藤公一レオ!」を心に秘め、加藤さんのノウハウをパクって進化させていつかは抜いてやろう!と思って働いていました。負けんぞと。

ただ、会社が大きくなってくるとそうも言ってはいられません。組織作りに力を注がないといけなくなってしまったり、「売れるの亀谷さん」というブランドに自分が飲み込まれてしまいます。

それでも良いのかもしれませんが、何かそれは違うんですよね。。。
※ま、こんな記事を書いている時点で、まだ売れるにお世話になっているんですけど(笑)

私には40歳でお金から自由になる。という目標があります。実は、新卒の入社面接のころから変わっていないのですが、30歳で年収1,000万円超えて、40歳でお金から自由になって、やりたい仕事をやりたいときにやる。これが私の目標です。新卒の入社面接のときには相当馬鹿にされた目標なのですが、現状まだ達成ラインには乗っていると思っています。ただこの目標を達成させるためには、今のままではまだ駄目なのです。もっと上を目指さないと!

そんなこんなで、前職の皆様には本当に申し訳ないのですが、わがままを聞いてもらい卒業させてもらうことになりました。まだまだ、広告業界の上を見て、自分の考えを検証しながら新しいことに挑戦し続けたいと思います。

 

独立して分かった「会社に所属するメリット」、「独立するメリット」教えます。

実は、私は、もともと独立する気なんてありませんでした(笑)

そういえば、全くの0からスタートは経験したことがないなぁと思い、やる内容も決めずにエイヤ-!っと独立しています。(これは、絶対にお勧めしません!)前職のお客様も基本的にはちゃんとおいてきましたので、まっさらの0スタート。毎晩、未来の見えなさに震えながら生きています。(これは本当!)

「早く独立すべきだ!」とか「30代で独立したほうが良い」など、独立起業に関していろいろな記事を見ますが、どれが本当なのかなんて見当もつきませんよね?今までも少人数からの立上げを何度もやってきましたが、過去は非常に恵まれた環境にいたため、私もどれが正しいのか全く分かりませんでした。

そこで、このタイミングでしか書けないことなので、私なりに独立して2ヶ月。リアルに感じた「会社に所属しているメリット」「独立するメリット」を、綺麗ごとなしに皆様にお伝えしてみようと思います。嘘偽りなき本心ですし、現状です。やっている事業内容によって事情は異なると思いますが、普段あまり感じることができない、会社にいるありがたみをしっかり感じてみてください。

独立して感じる、会社に所属するメリットランキング

 

第一位は「生活が保証されている」こと!
給料は業績によって変動するかもしれませんが、まぁ、0にはならないわけで、生活が保証されているというのが一番のメリットです。私は会社を立上げたばかりで、まだ将来の売上が見えないため、会社員時代のこの安心感は最高だったなぁと思い返します。

第二位は「スタッフが準備されている」こと!
ひとがいる。しかも自分で雇わなくてもひとがいる。というのは非常に便利です。会社から出て全て一人でやらないといけないとなると、まず初めに、自分は多くのひとに支えられていたなぁと感じます。初めて一人暮らしをするときの感覚に似ています。是非、気づいていないひとは、今のうちに感謝しておきましょう!

第三位は「利益を出さなくても死なない」こと!
これは稼がなくても大丈夫とかいう意味ではなく、余裕があるということです。独立すると資金繰りの問題がありますので、リスクを取りづらくなります。よっぽど資金を持っていない限り、売上を立てて利益を出し続けていないとすぐにつぶれてしまいます。なので、将来有望でもすぐに儲からない仕事を積極的に受けることはできません。一方で会社にいると、今すぐ結果を出さなくても1年通して採算が合えば良いよとか、もっと日はば長く5年後、10年後に結果が出れば良いよ、という仕事ができます。資本力恐るべしです。今の利益に拘らなくて良いと、いろいろな挑戦もしやすく、ノウハウをためるという意味では非常に重要なことだと思います。

では、引き続き、独立側のメリットをまとめます。

 

独立して感じる、独立するメリットランキング

第一位は「決定権を全て自分で持っている」こと!
自分が決めたことが全てです。業務内容、業態全て自分で決められます。社員を雇っていない現状であれば、会社を解散することすら自由です。ある種ストレスフリーです!

第二位は「お金」!
これは儲かるとかではなく、考え方が変わるに近いと思っています。給料自体は役員報酬ですので、そんなに気にならなくなります。もらえても、もらえなくても、結局自分の責任、自分の会社なので不満を感じることもありません。税金など細かいお金に関する知識を勉強しなければいけないので、どのように自分は収入を得るべきか、ということを見直す良い機会になります。投資に対する価値観もずいぶん変わりました。

第三位は「上しか見られなくなる」こと!
結局、売上が見えない不安から逃げるために、上を見続けなければならなくなります。いろいろ考え、勉強しなければやっていけません。初めは会社の作り方から、経理のやり方、業務が進んでくれば分からないことは調べて勉強しなければなりません。生き残るためにやっているので、頭にもよく入りますし、やらされている感じもなく、新しい知識を楽しく勉強できるようになります。

 

自由に働くってどういうこと?

私の場合は、まだまだサービスも定まらない独立とも言い難い状況なのですが、独立の良いところは、会社の仕組みを実際に自分で勉強しやってみることで、社会の仕組みが良く見えるようになることではないかなぁ。と、今は思っています。

リスクもたくさんありますが、独立すると仕事に関わる「組織」、「お金」、「責任」に関して非常に頭の中が整理されるのです。そういう意味では、会社が嫌だとか会社に不満があるひとは、試しに一度独立してみるのはありだと思います。上手くいかなきゃ大きくこける前に精算するなりして、会社に戻ればよいのです。

独立は、自分に何が足りなくて、今まで何があったのかを明確に教えてくれます。リスクは多少ありますが、撤退するポジションだけ決めておけば、高い予備校にでも通ったくらいの支払いですみます。もちろん上手くいけば儲かります。

不安なこともたくさんあるので、会社勤めに満足している場合は、お勧めはしません(笑)大変ですし。ま、ただ何が良いのかが分からなくなってきたというひとは、人生に一度くらいはやってみても良いんだろうなぁと最近思っています。是非、自由になりたいというひとは試しに独立してみましょう♪

ただ、ちゃんと今の会社が提供してくれている良い部分を一度はしっかり考えてみてくださいね。会社は現場が思っているよりずっと社員にチャンスを与えてくれているのだと思います。

では、長くなりましたので、次回は「言葉にすれば何かが起きる!」でお会いしましょう♪

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