JR東日本企画、LINEと共同で実証実験を開始

株式会社ジェイアール東日本企画(以下jeki)は、LINE株式会社と共同で、実証実験を開始すると発表した。
実証実験では、山手線(新型車両E235系)車両内に設置した「LINE Beacon」を活用し、近くにある「電車内広告」に関連したキャンペーン情報やクーポンなどを「LINE Ads Platform」を通じてウェブ検索などを行うことなく、普段利用している「LINE」上でリアルタイムかつシームレスに情報を受け取ることが可能な、新たなユーザー体験の実現を目指す。

同実証実験では、山手線の車両内に設置した「LINE Beacon」を活用し、中づり広告やまど上チャンネル等に表示される動画広告と、鉄道利用者の「LINE」とを連携する施策を実施。鉄道利用者の「LINE」上に表示される「LINE Beacon」のバナー通知から、近くにある車内広告に関連したキャンペーン情報やクーポンを配信することが可能になり、当該バナーからLINE公式アカウントの友だち追加を促すほか、ユーザーを外部のWebページに遷移させて商品購入や来店予約などを促すこともできる。またLINE公式アカウントやLINE Ads Platformと共に活用することで、電車内でのバナー通知の開封有無をもとに、興味を持ったユーザーに対して、降車した後も「LINE」を通じた継続的な情報配信を行うことができるようになる。さらに、「LINE リサーチ」の調査メニューを組み合わせることで各施策の効果測定を行い、以降のマーケティングに役立てることも可能。
今後は、同実証実験を通じて得られた結果をもとに、広告キャンペーン情報やクーポンの配信、購買・来店促進などに限らず、「交通広告」に掲載されている広告と連動したデジタルコンテンツの配信など車両内や駅構内広告におけるユーザー体験の向上を実現する取組みを引続き検討していくという。