JR西日本コミュニケーションズ、リコーなどと共同でARを用いた電車内広告の実証実験を開始

株式会社JR西日本コミュニケーションズは、株式会社リコーおよびリコージャパン株式会社と同社の3社で、JR西日本京阪神エリアの電車内の中づり広告と、AR(拡張現実)サービス「RICOH Clickable Paper」のスマートフォンアプリを連動させた情報提供サービスの実証実験を2019年6月17日から開始すると発表した。
リコーが提供する「RICOH Clickable Paper」は、独自の画像認識技術を用いて、ポスターや書籍等の紙媒体にスマホをかざすことで、関連する複数のデジタルコンテンツやサービスに誘導できるARサービス。QRコードや特定のマーカーが不要なため、紙面デザインを損なわずに情報を提供できる。また、紙面から誘導したコンテンツやサービスへのアクセスログを取得し、マーケティングデータとして活用することも可能。
この実証実験は、広告のデジタル化が加速する中で、たとえば紙の中づり広告から情報量が豊富な商品サイトや動画に誘導することで商品への理解が深まり、購入意欲を促進できるなど、電車内の紙面広告とデジタル広告をシームレスにつなぎ、付加価値を向上させることを目的としている。また、クイズやスタンプラリーなどのデジタルコンテンツやサービスと連携することで、電車に乗ること自体を楽しむことにもつながるという。
同社は今回の実証実験を通じて、電車内広告および交通広告の多様性、今後の可能性を立証し、このサービスを利用する広告会社だけでなく、広告主の収益拡大に貢献していきたいとしている。
第一弾として2019年6月17日から6月30日にかけて、JR西日本京阪神エリアの電車内にデジタルコンテンツと連動した360°カメラ「RICOH THETA」の中づり広告を掲載する予定。

【電車内広告実証実験の概要】
期間:2019年6月17日から2020年3月31日まで
対象エリア:JR西日本京阪神エリア
利用方法
1.スマホアプリ「RICOH CP Clicker」をインストール後、対象の広告をスマホで読み込み
2.魅力的な企画やプロモーションを体験