フジ・メディアHD、2019年決算は増収増益 純利益は減少するも前年よりは比率改善

株式会社フジ・メディア・ホールディングスは、2019年3月期(2018年4月1日~2019年3月31日)の業績を発表した。

【連結経営成績】
売上高   :6692億3000万円(前年同期比 3.5%増)
営業利益  :347億0900万円( 同 37.4%増)
経常利益  :419億7500万円( 同 19.5%増)
当期純利益 :236億2700万円( 同 5.3%減)

同社では前連結会計年度において「放送事業」「制作事業」「映像音楽事業」「生活情報事業」「広告事業」「都市開発事業」「その他事業」としていたセグメント区分を、当連結会計年度より「メディア・コンテンツ事業」「都市開発・観光事業」「その他事業」に変更している。
新しいセグメント区分において、メディア・コンテンツ事業、その他事業は減収だったが、都市開発・観光事業が増収となり、全体では前年同期比3.5%増収となった。
利益においては、その他事業が減益だったが、メディア・コンテンツ事業、都市開発・観光事業がともに増益となり、営業利益・経常利益ともに前年比増となった。
一方、減損損失を計上したことから親会社株主に帰属する当期純利益は前年同期比5.3%減益で終わった。

放送事業のうち、全国放送を対象とするネットタイムセールスは、改編期のレギュラーセールスが安定的に進んだことに加え、単発セールスで前期「平昌オリンピック」の反動減を6月の「2018FIFAワールドカップロシア」がカバーしたことで、6期ぶりの増収となった。一方、関東地区への放送を対象とするローカルタイムセールスは、セールス区分の変更などもあり、減収となった。
スポットセールスは、上期を中心に広告市況が低迷し、2期連続で地区投下量が減少。業種別では、「交通・レジャー・観光」「外食・各種サービス」「金融・保険」などが前年を上回る一方、「化粧品・トイレタリー」「非アルコール飲料」「衣料・身回品・雑貨」などが前年を下回り減収だった。