LINE、アジア企業で初めて「GNI」にオブザーバーとして加盟

LINE株式会社は、2019年4月15日より1年間、「The Global Network Initiative」(以下:GNI)にオブザーバーとして加盟することとなったと発表した。GNIは2008年10月に設立された、インターネット上のプライバシー保護と表現の自由を推進する世界的な組織。その活動内容に賛同したグローバル企業や団体、専門家などが多数加盟しているが、アジアに本社がある企業の中でGNIに加盟するのは、LINEが初めて。
同社は、グローバルで広く使用されているコミュニケーションアプリ「LINE」をはじめ、モバイルアプリ・サービスを全世界で提供しており、積極的にプライバシーの保護やセキュリティの強化に取り組んでいる。全世界で安心してサービスが利用できるよう、日本はじめ欧州含む各国の法規制を基に、ユーザー情報を保護するための仕組みを内部ポリシーとして厳格に定め運用している。
今回同社は、1年間の期限付きでオブザーバーとしてGNIに加盟し、GNIが行う活動に協力する。GNIは世界人権宣言などの国際的に認知された人権保護の枠組みなどに基づく独自の規範やガイドラインを作成・公開しており、特にICT企業に対してユーザーのプライバシーや表現の自由を尊重し、促進することを求めている。また、プライバシーや表現の自由を尊重・促進するための規制や政策の提言を政府や国際機関とともに発表したり、このような動きを促進するためのセミナーなどを開催している。同社は、アジア地域を中心としたこれまでのプライバシー保護に関する取り組みの実績を活かし、これらの活動に貢献することが期待されているという。