共同印刷、出版不振が根強く大幅な減益に 2019年3Q決算

共同印刷株式会社は、2019年3月期第3四半期(2018年4月1日~2018年12月31日)の連結業績を発表した。

【連結経営成績(累計)】
売上高    :719億2000万円(前年同期比 1.9%増)
営業利益   :8億3500万円( 同 38.1%減)
経常利益   :14億6500万円( 同 30.5%減)
四半期純利益 :6億3500万円( 同 57.1%減)

情報系事業では、プロモーション分野での受注拡大をめざし、店頭販促施策を中心とした提案活動に注力。また出版商印分野の収益基盤強化を図るため、NISSHAグループの情報コミュニケーション事業の一部承継に向けた取り組みを進めた。BPOについては、既存分野・既存得意先の深耕に努めるとともに新たな分野での受注拡大に注力するなどした。
情報セキュリティ部門は好調だったが、情報コミュニケーション部門や生活・産業資材部門が振るわなかった。とくに、情報コミュニケーション部門の売上高は285億8900万円(前年同期比4.3%減)、営業損失は5億4500万円(前年同期は営業損失2千100万円)と、大きく減収減益となった。
出版印刷で、コミックの電子配信は増加したが、出版市場の縮小の影響により定期刊行物と書籍がともに減少したため、売上高は前年同期を下回った。一般商業印刷も、販促ソリューションやPOPの受注が拡大し、パンフレット類も増加したが、情報誌やカタログ、販促DMなどが減少したため、売上高は前年同期を下回った。