「交通広告の認知が加わることで、ショッピングサイト訪問が劇的に増える」JR東日本企画による調査

株式会社ジェイアール東日本企画は、交通広告・モバイル広告とモバイル検索との連動効果に関する調査結果を発表した。同社が使用する新しい広告効果指標「オケージョン認知」に関する研究の一環として、7月下旬に調査を実施した。
「オケージョン認知」とは、「広告を見た記憶が、その広告を見たときの状況や場面の記憶と結びついた形で保持されている状態」のこと。「オケージョン認知」では、メディアごとに接触レベルの定義が異なる点を考慮することなく測定し、比較評価を行うことが可能。
調査期間は7月27日~8月8日で、モバイル機器を保有し電車・駅利用が週1回以上の、首都圏(1都3県)在住の男女15~69歳2,800サンプルから回答を得た(スクリーニング回収:76,679サンプル)。
この調査の結果、交通広告でオケージョン認知が達成され、さらにモバイル広告でもオケージョン認知が達成されている人は、交通広告あるいはモバイル広告だけでオケージョン認知が達成されている人と比べて、「ショッピングサイト訪問行動率」が3倍以上になるなど、行動系KPIのすべてが高かった。
また、モバイル広告に交通広告の認知が加わることで、ショッピングサイト訪問が劇的に増えることも判明した。「推奨行動率」や「ショッピングサイト訪問行動率」の数値差がきわめて高くなっており、それ以外の行動系KPIにおいても、「検索行動率」を除き、2倍近い数値となった。もっとも効果的な接触順序は、交通広告→モバイル検索→モバイル広告の順で。交通広告による「きっかけ情報」とモバイル広告の「詳細情報」の連動が、購入意向をさらに高めたためと考えられるとのこと。