2018年12月は季節消費への意欲高く、高水準の消費意欲指数に 博報堂生活総研

株式会社博報堂のシンクタンクである「博報堂生活総合研究所」は、「12月の消費予報」を発表した。
20~69歳の男女1,500名に、「来月の消費意欲」を点数化してもらったもので、その結果、12月の消費意欲指数は56.1点。11月より9.4ポイント増と大幅上昇、前年同月比では横ばいだった。
例年12月はクリスマスや年末年始を控え、1年で最も消費意欲が高まる。今年は前年比マイナス0.8ポイントと若干前年を割り込んだものの、引き続き高水準の消費意欲指数となった。
消費意欲指数の理由では、クリスマスや年末年始、忘年会、冬物衣料といった季節消費への意欲が、例年通り前月から大幅にアップ(2018年11月136件→2018年12月378件)。また、特に買いたいモノ・利用したいサービスの内訳を見ても、「書籍・エンタメ」「外食」「家電・AV」「理美容」「レジャー」の5項目で前年と比べて20件以上のプラスとなったほか、前月比では「スマートフォン・携帯電話」「車・バイク」を除いた14項目で20件以上のプラスとなっており、例月に比べ実際の消費が伸びることが期待できる。
男性の消費意欲指数はほぼ前年並みの52.2点で、年内では最高となった。消費意欲指数の理由では、「前月までに多く使った反動でセーブ」という声が12月に入って大きく減少しており(9月57件→10月46件→11月41件→12月14件)、11月までなかなか緩まなかったセーブ意識がようやく緩和した。特に買いたいモノ・利用したいサービスがある人の割合も、女性は前年比マイナスとなった(44.0%、前年比マイナス2.9%)のに対し、男性は前年よりも増加(36.9%、前年比プラス4.3%)。内訳を見ても、男性は「外食」「食品」「家電・AV」「書籍・エンタメ」「旅行」の5項目で前年より20件以上のプラスで、前年からの増加幅は女性以上となった。