電通、インドの有力デジタルエージェンシー「ソクラティ社」を買収

株式会社電通の海外本社「電通イージス・ネットワーク」は、データ分析とパフォーマンス・マーケティングに強みを持つインドの有力デジタルエージェンシー「Sokrati Technologies Private Limited」(以下「ソクラティ社」)の株式51%を取得すること、および今後完全子会社化するオプションを当社グループが有することにつき、同社株主と合意したと発表した。
2009年に設立されたソクラティ社は、高度なデータ分析とそれに基づくCRM戦略などをベースに統合的なデジタルマーケティング・サービスを提供。4億人ものモバイルユーザーを抱えるインド市場において、特にモバイル広告やEコマース領域のサービスで高い評価を得ている。同社は、Deloitteが発表する「Top 50 Technology Companies in India」において、過去4年連続(2013~2016年)でランクインしており、またGoogle Indiaの「Best Quality Accounts 賞」なども連続受賞している。
本件買収は、データ分析を基に企業のマーケティング活動を支援する同社グローバルネットワークブランド「Merkle」のインド拠点の確保による、同社グループの現地デジタル市場における規模およびケイパビリティーの拡充を目的としている。この買収により、同社グループのインドにおける従業員数は3,500名に達し、そのうちの4割を超える約1,500名がデジタル専門スタッフとなる。
買収後、同社はソクラティ社をMerkleのネットワークに組み込み、ブランド名を「Merkle| Sokrati(マークル|ソクラティ)」に改称し、グループ各社との連携を密にすることで、インドでの成長戦略を加速させていくという。