大日本印刷、17年1Q決算は減収減益に

大日本印刷株式会社は、2017年3月期第1四半期(2016年4月1日~2016年6月30日)の連結業績を発表した。

【連結経営成績(累計)】
売上高   :3498億0000万円(前年同期比 2.6%減)
営業利益  :59億2700万円( 同 48.1%減)
経常利益  :89億3700万円( 同 41.7%減)
四半期純利益:7億7600万円( 同 90.4%減)

DNPグループとして事業拡大に注力。印刷事業は、雑誌の減少の影響が大きく、出版メディア関連が前年を下回った。一方、教育・出版流通関連は、ハイブリッド型総合書店「honto」が堅調に推移した他、図書館サポート事業も受託館数が増加し前年を上回り、全体として前年とほぼ同水準を確保した。金融機関や電子マネー向けのICカード、IPS(Information Processing Services)などの情報セキュリティ関連も好調に推移し、情報コミュニケーション部門全体の売上高は2034億円で前年同期比1.8%増となったが、営業利益は50億円と前年同期より31.5%減となった。
包装関連事業は、ペットボトル用無菌充填システムの販売が前年を下回ったが、紙のパッケージやプラスチック成型品が順調に推移。一方、産業資材関連事業は、リチウムイオン電池用部材がモバイル用途向けで伸び悩んだ他、太陽電池用部材も国内住宅向けが減少し前年を下回り、生活・産業部門全体の売上高は944億円で前年同期比0.7%減、営業利益は31億円で前年同期比2.3%減となった。またエレクトロニクス部門の売上高は410億円(前年同期比22.5%減)、営業利益は25億円(前年同期比52.3%減)とこれも不調だった。
その他清涼飲料事業の売上高は122億円(前年同期比1.3%減)、営業利益は1億円(前年同期は1億円の営業損失)になるなど、全体として苦戦が目立った。