共同印刷、複数部門が好調で前年のマイナスより大幅回復 17年1Q決算

共同印刷株式会社は、2017年3月期第1四半期(2016年4月1日~2016年6月30日)の連結業績を発表した。

【連結経営成績(累計)】
売上高   :227億2200万円(前年同期比 8.9%増)
営業利益  :5億8300万円(前年 マイナス1億8300万円)
経常利益  :10億0000万円(前年同期比 427.1%増)
四半期純利益:6億4900万円( 同 134.4%増)

情報コミュニケーション部門(旧:出版商印部門)の出版印刷では、各種コンテンツをデジタル展開するサービス、デジタル印刷機を活用した小ロット印刷を推進。電子コミックを扱う子会社の業績が好調に推移した他、単行本や絵本の受注増によって書籍が増加したが、雑誌など定期刊行物が減少し、売上高は前年同期を下回った。一方パンフレット類や販促用DMは増加し、部門全体の売上高は90億1000万円で前年同期比0.7%増、営業損失は前年のマイナス5億1300万円からマイナス3億7700万円まで縮小された。
情報セキュリティ部門(旧:ビジネスメディア部門)では、マイナンバー関連BPOの需要増、介護・医療分野におけるBPO需要の取り込みをめざし、体制を構築。ビジネスフォーム、抽選券などの証券類、IC乗車券をはじめとするICカードも増加し、売上高は79億5200万円で前年同期比14.8%増となり、営業利益も7億1800万円(前年同期比129.1%増)と好調だった。
生活・産業資材部門では、歯磨き向けや化粧品向けを中心にチューブが増加。軟包装も増加し、部門全体での売上高は53億3200万円で前年同期比16.7%増、営業利益1億9500万円となり、前年のマイナス2700万円の営業損失から黒字化した。
これらにより、全体では前年同期比8.9%増の売上高227億2200万円となり、営業利益は前年のマイナスから黒字に復活、経常利益・親会社株主に帰属する四半期純利益ともに、大幅増となっている。