ホットリンク 米国ベンチャーを24億円で買収

株式会社ホットリンク(以下、ホットリンク)は、11月9日、米国に本社を置く、ソーシャルメディアデータの提供事業を営むEffyis.Inc(サービスブランド名は、Socialgist)の発行済株式数の100%を取得することを決議した。

同社は、中国版Twitterと呼ばれる「新浪微博(シナウェイボー)」のデータをはじめ、世界中のソーシャルメディアデータの提供を行い、世界の大手グローバル企業を直接顧客に持つグローバル企業。なお、合併の効力発生日は2015年1月5日を予定している。

Socialgistは2000年5月にソーシャルメディアデータ提供会社として設立され、本日時点において世界で唯一、中国版Twitterと呼ばれるSina Weiboのデータへの商用利用可能なフルアクセス権の販売ライセンス(中国国内への販売を除く)を付与された、米国ミシガン州のベンチャー企業。主なサービスは、Sina Weiboを始め、世界規模での、ブログサイト、BBSサイト、Q&Aサイト、レビューサイト、オンライン動画サイト等のソーシャルメディアデータの提供。中でも中国ソーシャルメディアのモニタリングや分析に関するニーズが急速に高まっていることから、現在、Sina Weibo、及びその他中国系ソーシャルメディアデータの売上が拡大している。主要顧客は、グローバル市場における主要なマーケティング・プラットフォームベンダー、CRMベンダー、ソーシャルメディア分析ベンダー、ビジネスインテリジェンスツールベンダー等となる。

今回の買収の目的は、次の3つ。

ソーシャルメディアデータ活用の
 1.マーケティング分野での浸透
 2.多様な産業への展開及びデータ流通プレイヤーの地位確立
 3.海外展開

上記の内、2.データ流通プレイヤーの地位確立、及び、3.海外展開の具現化を図ることを目的とする。

買収の結果、

①現在、統合・再編が起こっているグローバル市場におけるソーシャルメディアデータのデータ流通プレイヤーのキーポジションを獲得できる。

②グローバル市場において当社事業と同規模の売上・利益の事業・サービス・顧客基盤を獲得できる。

③世界の大手グローバル企業と対等にビジネス上の関係構築ができるグローバル人材が確保できる

等。

SocialgistのCEO Scott Purdon氏は、以下のようにコメントを寄せている。

「ソーシャルメディアを利用した活動は世界のあらゆるところで爆発的な拡大を続けており、それに伴って、企業は今日、24時間・365日、自社の顧客があらゆる国のあらゆる言語で話していることを理解したいと思うようになりました。同時に、企業における意思決定の際にソーシャルメディアデータを活用するためのシステムが、世界で毎日のように新しく生まれています。そして、それらのニーズを満たすために、世界規模でソーシャルメディアデータを供給して欲しいというニーズが日に日に拡大してきている様を私達は見てきました。このようなソーシャルメディアデータの供給に対する需要が急拡大している中で、ホットリンクとともに、世界最大のソーシャルメディアデータ供給サービスを構築できることを、本当にエキサイティングに感じています。」