ADK、新会社設立 独自データベースで広告宣伝業務をサポート

株式会社アサツー ディ・ケイは、マーケティング・コンサルティング領域における新会社「株式会社アクシバル(Axival)」を設立し、6月30日、業務を開始した。

ADKの標榜する「コンシューマー・アクティベーション・カンパニー」を具現化する一つの手段として、ADKは新会社アクシバル(Axival)を設立した。”Axival” という社名には、「ターゲットの行動(Action)と意識(Insight)を正確に読み解き、新たな価値(Value)を創出する」という思いが込められている。

これまでADKが広告会社として蓄積してきた生活者の意識・価値観・生活行動・メディア接触に関する独自の調査に加え、事業提携先である株式会社インテージから購買データとメディア接触ログデータの提供を受け、意識・購買・メディア接触を統合したアクシバル独自のデータベース、「3Dデータベース」を構築した。このデータベースを用いることで、我々は「どのような考え方の人が」、「何を見て」、「どう思い」、「何を購入したのか」を一気通貫して観察することが可能になった。
アクシバルはこの「3Dデータベース」を核とした下記のサービスで、広告主企業のマーケティング・コミュニケーションを支援していく。

【提供サービス】
● リアルユーザープロファイリング
ターゲットをどれだけリアルに感じ取れるかは、製品開発からコミュニケーション設計にまで影響する。アクシバルでは「3Dデータベース」をもとに、ユーザーの特徴や個性、メディア接触や生活行動をより分かりやすく、具体的に肉付けし、プロファイリングしたレポートを定期的に届ける。

●メディアプランニングサポート
さまざまな業種でのメディアプランニング、メディアバイイングの知見を活かし、性年代のデモグラフィックターゲットだけでなく、購買データ、意識データを元にしたターゲットに対しても効率的にリーチするメディアの使い方をアドバイスする。

●広告投資効果トラッキング
メディア接触と購買データが同じ対象者から得られることを利用し、広告が届いたターゲットの購買行動の変化を追跡し、広告の投資効果が得られたかどうかを検証する。

● 顧客クラスタリング
これまで培った生活者分析の技術を応用し、広告主企業の顧客を分析、クラスタリング(分類)し、意識・購買・メディア接触のプロファイルを付与します。CRMからマスコミュニケーションまで一貫した施策の立案が可能となる。

● マーケティング・コミュニケーション・サポート
いくつかのサービスメニューをカスタマイズの上、組み合わせて、広告主企業の皆様のマーケティング・コミュニケーションプランの作成や広告会社に対するオリエンテーション作成を支援する。

また、これまで培った生活者分析のノウハウを元に、「意識・価値観」を利用したDMP(データ・マネジメント・プラットフォーム)の開発の実験も進めていく。

【子会社の概要】
商号 : 株式会社アクシバル
所在地: 東京都港区西新橋三丁目15番12号西新橋JKビル7F
代表者: 沼田 洋一
資本金: 7,500万円
決算期: 1月-12月
株主構成: ADK:100%
事業内容: マーケティング・コンサルティング
業務開始日: 2014年6月30日(月) ※会社設立は5月23日(金)
Webサイト: http://www.axival.co.jp

【代表取締役の経歴】
沼田 洋一
1988年旭通信社(現アサツー ディ・ケイ)入社。雑誌部にて大手出版社の担当のほか独自の雑誌データベースを構築。1994年、メディアプランニング室を設立、幅広い分野のメディアプランニングや外資系クライアントのセントラルメディアバイイング業務を複数手がける。のちR&D部門に移り、メディアプランニングサポートシステムの開発、独自の生活者調査手法の開発を行う。プランニングの実務を担当するとともにデジタル・マスメディアの融合を目指したプランニング手法、プランニングシステムの研究開発も担当する。
2014年2月、宣伝会議より発売された「MEDIA PLANNING NAVIGATION」の主要編著者を務める。これまでなかったマスメディアを中心としたメディアプランニングの考え方を体系的にまとめた。