カカクコム、1Qは増収増益 食べログが広告・課金とも順調

株式会社カカクコムは、平成25年3月期第1四半期決算を発表した。

<平成25年3月期第1四半期の連結業績>
(平成24年4月1日~平成24年6月30日)
売上高:50億9,100万円(前年同期比27.9%増)
営業利益:24億200万円(同 27.8%増)
経常利益:23億9,300万円(同 27.1%増)
四半期純利益:14億4,900万円(同 32.2%増)

購買支援サイト『価格.com』を始めとして、ランキングとクチコミのグルメサイト『食べログ』など、複数のグループサイトが月間利用者数及びページビュー数を伸ばす結果となった。

<インターネット・メディア事業>
すべての業務において売上が堅調に増加した。その結果、売上高は49億4,000万円(前年同期比28.4%増)、営業利益は23億8,600万円(前年同期比27.8%増)となった。

[ショッピング業務]
『価格.com』のショッピング業務では、東日本大震災の影響でサイト利用者が減少した前年同期に比べ、サイト利用者数が増加し、参加ショップへの送客数は増加した。さらに、平成24年4月には、利用者が読んだ本や読みたい本を登録・管理できるサービスである「my rack My本棚」の提供を開始した。

その結果、売上高は16億7,000万円(前年同期比15.8%増)となった。

[サービス業務]
『価格.com』のサービス業務では、平成24年2月に開始したブロードバンドとパソコン及び家電のセット販売の開始により、『価格.com』経由でのブロードバンドの取次ぎ件数が増加し、手数料収入が増加した。また、自動車保険サービスの利用者数が増加したことで、売上が大幅に増加した。

その結果、売上高は13億8,400万円(前年同期比34.2%増)となった。

[広告業務]
『価格.com』の広告業務では、節電対策や季節家電を中心に、広告効果の高いタイアップ広告の受注が増加した。さらに、スマートフォンサイトの利用者数が増加したことで、スマートフォンサイトでの広告収入も増加した。

その結果、売上高は7億円(前年同期比19.4%増)となった。

[食べログ業務]
食べログ業務では、平成24年5月に、当社運営サイト『食べログ』が提供するレストラン向け有料サービスのプラン変更が順調に完了した。プラン変更を通して、有料サービスのサービス内容を充実させたことにより、レストランからの手数料収入が増加した。また、サイト利用者が増加したことにより、リスティング広告を中心とした広告収入が増加した。さらに、個人ユーザーに対する有料会員サービスである食べログプレミアムサービスにおいて、会員数が順調に増加したことで、会員からの手数料収入が増加した。

その結果、売上高は7億9,600万円(前年同期比67.2%増)となった。

[旅行・不動産等業務]
旅行・不動産等業務では、連結子会社フォートラベル㈱運営サイト『フォートラベル』の利用者数及び利用者による投稿数が増加した。さらに、海外ホテルを中心に宿泊予約数等が増加し、増収となった。また、当社運営の賃貸物件検索サイト『スマイティ』は、国内最大級の賃貸物件情報を掲載することで、利用者数及び問い合わせ数が順調に増加し、増収となった。さらに、平成24年4月には、『スマイティ』において、新築一戸建ての検索サービスを開始した。

その結果、売上高は3億8,800万円(前年同期比25.5%増)となった。

 

<ファイナンス事業>
ファイナンス事業は、外国為替証拠金取引等業務において減収となったものの、保険代理店業務が大幅な増収となり、全体として増収となった。その結果、売上高は1億5,000万円(前年同期比14.2%増)、営業利益は1,500万円(前年同期比8.5%増)となった。

[外国為替証拠金取引等業務]
株式会社カカクコム・フィナンシャルによる外国為替証拠金取引等業務では、為替相場のボラティリティーが低調に推移し、『kakaku FX』経由の取引量が減少したことで、減収となった。

その結果、売上高は2,800万円(前年同期比32.4%減)となった。

[保険代理店業務]
株式会社カカクコム・インシュアランスによる保険代理店業務では、サイト利用者数が増加したことにより、非対面型の保険商品の取り扱いが大幅に増加した。また、平成24年6月には、スマートフォンサイトにおいて自動車保険及び海外旅行保険の取り扱いを開始した。

その結果、売上高は1億2,200万円(前年同期比35.6%増)となった。