スカパーJSAT HD、宇宙事業の増収が売上をカバー コンテンツ費減少もあり2021年2Q決算は増収増益

株式会社スカパーJSATホールディングスは、2021年3月期第2四半期の連結業績(2020年4月1日~2020年9月30日)を発表した。

【連結経営成績(累計)】
営業収益   :697億7300万円(前年同期比 0.7%増)
営業利益   :111億1600万円( 同 33.4%増)
経常利益   :118億2100万円( 同 34.2%増)
四半期純利益 :78億6500万円( 同 32.3%増)

メディア事業においては、新型コロナウイルス感染症拡大にともなって実施した「スカパー!イエナカ応援キャンペーン」により「スカパー!基本プラン」契約件数が順調に増加し、2020年9月末時点で57万4000件(前年同月比132%)に達した。光ファイバーによる地上デジタル・BSデジタル等の再送信サービスにおいては、昨年9月以降、新4K8K衛星放送全チャンネルが視聴可能となるなど、サービスの拡充および差別化に務めている。

コンテンツでは、スポーツの開幕が遅れるなどしたが順次放送を実施。海外サッカー「ドイツブンデスリーガ」は、5シーズンにわたる独占放送権・配信権を獲得しており、今後クラブを招聘したプレシーズンマッチ開催や各種イベントの実施などを予定する。

これら施策の結果、視聴料収入の減少21億円等により営業収益が減少したが、番組供給料も11億円減少。コンテンツ費の減少11億円、減価償却費の減少11億円、販促関連費用の減少5億円等により、営業利益およびセグメント利益は増加した。
また宇宙事業は、航空機内インターネット接続用衛星回線の収益が6億円減少したが、2018年度から2019年度にかけて投入したJCSAT-17、Horizons 3eの収益が37億円増加したこと等により営業収益は増加した。