ベクトル、タクシーサイネージの好調やHR事業の黒字化で大幅な増収増益 2020年2月期決算

株式会社ベクトルは、2020年2月期(2019年3月1日~2020年2月29日)の連結業績を発表した。

【連結経営成績】
売上高   :375億4000万円(前年同期比 24.5%増)
営業利益  :33億2400万円( 同 16.4%増)
経常利益  :37億5500万円( 同 24.3%増)
当期純利益 :マイナス3億1500万円(前年 2800万円)

デジタルサービスを中心に実効性の高い新たなサービスの強化を進め、既存顧客を中心に積極的に展開。2019年4月から開始した、タクシー車内に設置するタブレット活用サイネージは、広告出稿が好調に推移し、そのノウハウを活かし2019年12月には新たにDOOH(DigitalOutofHome:デジタル屋外広告)事業にも参入した。近年M&A等により取得した事業分野のうちHR(Human Resource:人事)事業については、事業体制整備・最適化の効果が表われ、第3四半期および当第4四半期連結会計期間において、四半期黒字化を達成した。
一方、M&A等により取得した子会社の一部事業の業績が想定を下回る結果となったことから、特別損失としてのれんの減損損失を計上することとなった。投資活動でも、一部の投資先にて投資有価証券評価損を計上したが、保有株式の売却により投資有価証券売却益が生じた。これらの結果、全体では大きく増収増益となっている。
事業別では、PR事業の売上高は179億3000万円(前年同期比7.4%増)、営業利益は18億5500万円(前年同期比12.5%減)、プレスリリース配信事業の売上高は28億9100万円(前年同期比26.5%増)、営業利益は5億6000万円(前年同期比8.1%増)などとなっている。