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ネット広告業界の歯車で終わらないために!

あなたは新卒の時の夢をまだ忘れずにもっていますか?
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多くのひとが仕組みに飲まれず、少しでも仕事作りだして楽しんでもらいたいなぁ。そんな思いで業界の中をあがく新米社長の世間話。

亀谷 誠一郎
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第3回:上手くいかない新規事業に見える1つの共通点 “すぐにやってみる”と“行き当たりばったり”は別物だ!

実は、新規事業を応援する会社「株式会社はこ」の亀谷です。

会社設立当初は、前職「売れるネット広告社」のイメージが強く、WEBの通販案件の相談が多かったのですが、最近はやっと「新規事業立上げ」や「事業改善」みたいな話の相談をいただけるようになってきました。

さて、今回は、サラリーマン時代の経験と、現在のいろいろな会社の相談内容から感じる“絶対に上手くいかない”と言い切れる「新規事業のスタートの仕方」について書いてみたいと思います。

こんなスタートの仕方をすると、宝くじを買うより成功しませんので参考にしてください。


絶対に上手くいかない新規事業。“すぐにやってみる”“行き当たりばったり”をはき違えている。

まず結論から言います。

絶対に上手くいかない新規事業。それは「初期の事業計画が詰まっていない新規事業」です。

え、そんなものあるの?と思うかもしれません。これが意外とあるのです。企画を立てて、まずは動きだそう!といって動きだしてしまう事業が。

現在、私が相談をいただく案件は、今からスタートします。というものよりも、スタートしたんですが上手くいっていません。どうしたら良いでしょうか?という案件が多いです。

初回ご訪問時にお話を伺っていると、こういう目標で事業を始めて、システムやサービスには自信がある。一生懸命営業もしている。なのに売れない。上手くいかない。とほとんどの方が言われます。

そこで、私がまず始めに伺う質問。それは「当初の計画を知りたいんで事業計画書ありますか?」です。当初はどういう計画で、今は予定とどう違ってこういう状態になっているから、上手くいっていないと思うのですか?というお話をします。ただ、事業が上手くいっていない企業さんほどこの話ができません。商品企画書やサービス概要はあっても、目標までのロードマップを予測してスタートしていないからです。

新規事業なんて、いきなり上手くいくわけがありませんし、まずはやってみようでやってみることは悪いことではありません。ただし、新規事業は、常にPDCAサイクルを回して改善を繰り返し、調整しながら進んでいきます。

事業計画書をドキュメント化することによって得られる3つのメリット

 

事業計画書を作るよりも早く始めることを優先したい。と最近良く言われます。未来のことなんて分からないんだから、そんなのに時間をかけても仕方がない。ということですね。一理あります。ただ、これはある誤解を含んでいます。

事業計画書なんて一日あれば作れます。

そもそも事業計画書=時間がかかるというのが偏見です。重要なので繰り返しますが、“スタート地点”と“ゴール地点”を明確にし、そこに行くまでの“仮説”を立ててドキュメント化するだけなのです。別に綺麗な資料にする必要もありません。私の答えとしては、じゃ、他の業務を一回止めてでも“本気”で事業計画書を作ってください。です。

事業計画書をドキュメント化すると、事業を進めるにあたって大きく3つのメリットが得られます。

1: 事業を始める前に客観的にそのロードマップで良いのか検証できる。
2: 事業に携わる全員が同じ目標に向けて動きだすことができる。
3: 走り出したときに、現在と過去の目標とのずれが確認・検証ができる。

1: 事業を始める前に客観的にそのロードマップで良いのか検証できる。
これは私も自分でやっていていつも特に感じるメリットです。
事業計画書を細かく作っていると、頭の中で考えているだけでは足りなかったものを発見することができます。さらに、紙に落として見直すと客観的に自分の事業を見返すことができ、自分がどれだけ狭い視野でやっていたかに気づくのです。

また、具体化されますので、周囲の意見も聞きやすくなり、企画自体の精度が上がります。事業計画書を作らずに、行き当たりばったりで進み始めてしまった結果、自分たちの考えるメリットが、全くターゲットに刺さっていないという案件もよく見ます。

2: 事業に携わる全員が同じ目標に向けて動きだすことができる。
上手くいっていない事業で起きている問題点のひとつに、商品・サービスの理解が人によって異なる。というものがあります。スタート地点は同じだったのに、みんな微妙に違う方向を向いて走っている事業ですね。

その結果、提案の仕方がひとに依存して売れる人と売れない人が明確に分かれたり、制作物のトーンアンドマナーなどが発注先に依存してしまい、商品・サービスとしての統一感を失い、迷走します。

これは後々気づいて直そうとするとコストも時間もかかるので致命的です。自らの事業のブランドを考えるということからも、しっかりと資料化しておくべきです。

3: 走り出したときに、目標とのずれが何故起きているのかを確認・検証ができる。
これは冒頭でも説明したとおりです。元が分からないと今も分かりません。どこで道を間違ったのか分からなければ、正しい場所には到着できないのです。

新規事業は始めるといろいろなことを改善していかないといけなくなります。それは行き当たりばったりではいけないのです。仮説を立ててどこがネックになるかを把握し、計画的なPDCAサイクルを回すことができれば、効率的に事業を良くすることができます。

挑戦に恐れて足踏みするのは無駄だが、必要なものには時間をかけよう!

日々変わりゆく日常の中で、リーン・スタートアップという考え方は非常に重要です。ただ、最近「リーン・スタートアップ」という言葉を誤解しているひとも多いのかなぁと思うことがあります。

MIT Media Labの伊藤穣一さんが、リーン・スタートアップの本質として「地図を捨ててコンパスを頼りに進め」と言われたことは有名ですが、別にこれは「計画立てずに目標に向けて進め」ではないのです。地図と思っていたものがどんどん変化しているから、自分のビジョンと目標を明確にして、そのビジョンをコンパスとして使いながら変わりゆく世の中に合わせて目標を変えて進んでいきなさい。なのです。

人も環境も日々変化を続けていきます。一番起こしてはいけない問題は事業立上げの途中で迷子になって、迷走することです。迷っているのに方針を変えても決して上手くはいきません。だからこそ、新規事業をやる際は、まずは当初のビジョンと目標を確認するためにも、事業計画という形でビジョンと目標をドキュメント化して、目標までのロードマップをチームで共有してください。実行していくと、変わりゆく環境の中でロードマップはどんどん変わっていきます。たどり着く目標も変わるかもしれません。ただ、それはOKなのです。チーム全体がひとつのビジョンを共有し、そして、そのビジョンに向かって、次なる目標を日々確認しながら迷子にならずに前進していってください。


苦労ばかりだとは思いますが、それを続けてはじめて事業の成功が待っているはずです。

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