フルスピードの2019年3Q決算、先行投資などにより人材関連費等がかさみ増収減益に 業績予想も下方修正

株式会社フルスピードは、2019年4月期第3四半期(2018年5月1日~2019年1月31日)の業績を発表した。

【経営成績(累計)】
売上高    :154億1200万円(前年同期比 7.8%増)
営業利益   :9億3800万円( 同 10.7%減)
経常利益   :9億0000万円( 同 14.5%減)
四半期純利益 :4億7800万円( 同 10.9%減)

インターネットマーケティング事業においては、ソーシャルメディアマーケティング、リスティング広告、コンテンツマーケティング、アフィリエイト広告などの各種サービスの拡販に取り組む一方で、ヘルスケア関連領域での専門性・優位性を持つべく事業構造の転換を推進。これらが奏功し売上高は67億3149万円(前年同期比10.2%増)となった。
アドテクノロジー事業においては、ディスプレイ広告向けにDSP「ADMATRIX DSP」を展開する一方で、拡大する動画広告市場に向けて、ブランディング広告に特化した取組の展開を開始。子会社であるフォーイットのアフィリエイトプログラム『afb』も順調に増加し、当事業の売上高は103億3866万円(前年同期比4.2%増)となった。

また同社は、業績動向等を踏まえ、2019年4月期通期連結業績予想(2018年6月8日発表)について、修正数値を発表した。

【2019年3月期通期連結業績予想数値の修正(2018年5月1日~2019年4月30日)】
売上高  : 202億0000万円(前回発表 210億0000万円)
営業利益 : 12億0000万円( 同 16億4000万円)
経常利益 : 11億4000万円( 同 16億2000万円)
当期純利益: 6億2000万円( 同 9億7000万円)

検索アルゴリズムやITPなどの市場環境の変化が想定より大きく、連結業績予想値に対して、売上高が下回る見込みとなった。
また利益についても、海外展開およびメディアを含む新規事業などのインキュベーション領域への先行投資などにより人材関連費等が増加。アドテクノロジー事業に関する減損損失も反映したことで、連結業績予想値を下回る見込み。