DAC、米ワシントン・ポスト社の「Arc Publishing」独占パートナーとして日本市場参入を支援

デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社(以下DAC)は、米国の大手新聞社ワシントン・ポスト社(以下WP社)の独占パートナーとして、媒体社向け基幹業務管理ソリューション「Arc Publishing(アークパブリッシング)」の日本初の導入を実現し、2月より同ソリューションの提供を開始したと発表した。
Arc Publishingでは、時間や場所を問わず、記事の作成から、写真や映像などのコンテンツ管理、校正や校閲を含む作業スケジュール管理まで、媒体社が必要とする業務の一括管理をクラウド上で行うことができる。媒体社は同ソリューションを導入することにより、紙面とデジタルの連携を高度化し、リアルタイムジャーナリズムを実現するとともに、広告やサブスクリプションなどユーザーに合わせたフレキシブルな収益モデルの構築が可能となり、さらに、記者や編集者などの作業効率の改善やタスク管理の迅速性、正確性の向上を促進し、新しい働き方を提供するという。
同ソリューションは当初ワシントン・ポスト紙のために開発。2013年にアマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏がWP社を買収後、その開発はさらに加速し、他社への提供が進められた。その結果、数々のメディアの購読者数拡大や動画等のデジタル広告を活用したマネタイズを実現し、デジタルファースト改革による収益改善に貢献。現在は、米国のテレビ局、新聞社や雑誌出版社はもとより、欧州その他のWebサイトやアプリへの導入が進んでいる。
今回、Arc Publishingの日本市場参入にあたり、アジア市場においてインターネット広告を基点にデジタル領域で多くの媒体社と協業実績を持つDACが、独占パートナーとなった。両社は共同で、日本語化等の国内市場対応、技術サポート体制の構築を進めるとともに、生産性、収益性向上のためにデジタルトランスフォーメーションを推進する媒体社の事業成長および業務改善を支援していくという。
同ソリューションの日本進出にあたり、WP社CTOのScot Gillespie氏は、
「Arcは、既にいくつもの世界トップ媒体に選ばれるプラットフォームとなっています。今回のDACとのパートナーシップにより、Arcが有する革新的な機能を日本の媒体社に対しても提供できると考えております。媒体社が担う一連の機能(記事の制作・配信、動画編集、サブスクリプション収益化、広告最適化など)のデジタルファースト化を推進することにより、媒体社は購読者のユーザーエクスペリエンス改善に注力することが可能になります。弊社はDACとパートナーシップを締結し、日本の媒体社のさらなる成長の一助となることを、非常に嬉しく思っています」
と述べている。
また、DACの代表取締役社長CEO 島田 雅也氏は、
「DACは、“Empowering the digital futureデジタルの未来に、もっと力を”というブランドスローガンのもと、デジタル社会の未来に活力を与えるべく活動してまいりました。全世界的な実績を持つArc Publishingの導入が、テクノロジーやデータ、クリエイティブ、コンテンツを用いたデジタルトランスフォーメーション環境における新たな媒体モデルと収益基盤を確立する画期的な一歩となることと期待しております」
と述べている。