博報堂DYHDの2019年2Q決算、4マスが苦戦するもそれ以外が好調で大幅増益 通期業績予想の修正も

株式会社博報堂DYホールディングスは、2019年3月期第2四半期(2017年10月1日~2018年6月30日)の連結業績を発表した。

【連結経営成績(累計)】
売上高    :6633億7500万円(前年同期比 8.6%増)
営業利益   :335億1400万円( 同 69.4%増)
経常利益   :354億7600万円( 同 68.7%増)
四半期純利益 :272億2600万円( 同 127.9%増)

第1四半期において連結子会社のユナイテッド株式会社が、投資先であるメルカリの株式を売却した影響もあり、売上高は前年同期比8.6%の増収となった。種目別では、4マスメディアにおいて、ラジオが前年同期を若干上回ったものの、前年同期に好調だったテレビの反動減もあり、4マスメディア取引合計は前年同期を下回った。4マスメディア以外では、アウトドアメディアが前年同期を下回ったが、インターネットメディアの大きな伸びに加えマーケティング/プロモーションとクリエイティブが好調に推移し、4マスメディア以外取引合計は前年同期を上回った。主な増加業種は「外食・各種サービス」「金融・保険」「飲料・嗜好品」、主な減少業種は「自動車・関連品」「出版」「ゲーム・スポーツ・趣味用品」だった。
売上総利益に関しては、既存事業の順調な拡大に加え、新規連結子会社の取り込みによる押し上げ効果、連結子会社における株式売却の影響もあり、前年同期より26.4%増の1552億6200万円だった。一部の連結子会社において確定給付企業年金制度の一部を確定拠出年金制度へ移行したことにともなう退職給付制度終了益、一部の連結子会社において企業年金制度に係る退職給付信託財産が返還されたことにともなう退職給付信託返還益を計上した結果、特別利益207億4600万円を計上したため、大幅な利益増となった。

あわせて今回の実績を踏まえ、2019年3月期通期の業績予想(2018年6月11日発表)について、修正数値を発表した。

【2019年3月期通期 連結業績予想数値の修正(2018年4月1日~2019年3月31日)】
売上高   :1兆4540億0000万円(前回発表 1兆4708億0000万円)
営業利益  :656億0000万円( 同 656億0000万円)
経常利益  :686億0000万円( 同 674億0000万円)
当期純利益 :477億0000万円( 同 417億0000万円)

当第2四半期の実績を踏まえ、通期の連結売上高の見通しを下方修正した一方で、売上総利益率の向上と販管費コントロールの徹底によって、営業利益の見通しは、これまでの見通しを達成できる見込み。さらに親会社株主に帰属する当期純利益は、これまでの見通しを上回る見込みとのこと。