電通、有力アニメスタジオと連携しオリジナル映像コンテンツの制作体制を構築

株式会社電通は、国内の有力アニメスタジオ9社と連携し、企業・団体および商品・サービスのブランドの魅力を高めるオリジナルの映像コンテンツをアニメーションで制作する体制を構築したと発表した。電通本社内にグループ横断組織「Dentsu Japanimation Studio」(電通ジャパニメーションスタジオ、以下「DJS」)の本部を設置し、アニメーション活用によるソリューションを体系化することで、国内外の企業・団体が抱えるブランディングなどのマーケティング課題に対応していく。
メディアやコンテンツが多様化する昨今、特に若年層向けに自社商品・サービスのPRを超えた共感を得るためのコミュニケーション強化を望む企業・団体が増加。そのため、実写よりもストーリーや表現の自由度が高いことでブランドの訴求がしやすく、さらにウェブ動画との親和性も高いアニメーションを活用する事例が多く見られるようになった。
また、日本のアニメーションは外国人から大変高い評価を獲得しており(電通ジャパンブランド調査:2014年)、総務省の「放送コンテンツの海外展開に関する現状分析(2016年度)」によると、日本が輸出している放送コンテンツの約8割をアニメーションが占め、その海外売上は近年、最高額を更新し続けている(アニメ産業レポート2017)。この人気を背景に、海外でのマーケティング活動においてもジャパニメーション活用の需要は高まっているという。
こうした状況を踏まえ、同社はグループ内の専門家を結集させる形でDJSを発足させることとなった。今後DJSは、連携するアニメーションスタジオを拡大しながらジャパニメーション活用における知見・ノウハウの蓄積を行い、国内外で企業・団体のブランディングに資するソリューションの提供、言語・文化・国境を超えた日本アニメーションの発展に貢献していきたい、としている。
発表時点での連携アニメーションスタジオは下記の通り。

株式会社アンサー・スタジオ
株式会社サンライズ
株式会社スタジオコロリド
株式会社デイヴィッドプロダクション
株式会社バンダイナムコピクチャーズ 
株式会社ぴえろ
株式会社プロダクション・アイジー
株式会社MAPPA
株式会社ライデンフィルム