凸版印刷、マーケティングオートメーションツールと連動した「DM自動発送サービス」を提供開始

凸版印刷株式会社は、E-mailやSNSでのコミュニケーションなどマーケティング活動の自動化を実現することができるマーケティングオートメーションツールとオンデマンド印刷工程を連係させる、「マーケティングオートメーション連動型DM自動発送サービス」を開発し、デジタルコミュニケーションとプリントメディアを連動させたデジタルマーケティングPDCAの実現を可能とする新サービスとして2018年9月より提供を開始すると発表した。
同サービスでは、ターゲット情報の取得からDM印刷工程までを自動化。パーソナライズ化されたDMを最短12時間で顧客に発送することが可能となる。さらに緊急性の高い内容を確実に届けるため、E-mailの開封履歴がない顧客にはDMを組み合わせて発送するなど、デジタルとプリントメディアをリアルタイムに連動させたコミュニケーションシナリオを実行することができるという。
これまでの一般的なDM発送は、ターゲット抽出や、顧客別に刷り分けを行うためのデータ加工など多くの工程を時間のかかる人の手で行っていたため、定期的にまとめて発送することが通常だったが、同サービスでは、マーケティングオートメーションツールでのターゲット情報の取得から、オンデマンド印刷最終工程までの処理を自動化し、最短12時間での発送が可能となった。DMの印字内容は、マーケティングオートメーションツールから抽出されたセグメント情報などをもとに変更可能で、顧客ごとに最適な訴求内容でDMを発送することができる。
また、プリントメディアにユニークQR等顧客識別コードを印字するなどの仕掛けを組み込むことで、プリントメディアでの顧客の反応をWEBやコールセンターからリアルタイムに把握することができ、デジタルと同様に顧客の反応に応じてコミュニケーションシナリオを改善するなど、PDCAを高速かつ効果的に回すことも可能となる。
同社は、今後プリントメディアでのコミュニケーションの高度化の需要が見込まれる金融関連業界や不動産関連業界を中心に、さまざまな企業に対して同サービスの提供を行い、2020年までに関連事業を含め20億円の売上を目指す。
また、化粧品・飲料など消費財メーカー向けには、見込み度が高まった顧客に対して自動で試供品を提供するなどのDM以外への対応や、AI連動によるターゲティングの精度向上など、順次サービスの高度化を行っていきたい、としている。