大日本印刷、印刷事業の苦戦が続き売上は伸びず 2019年1Q決算

大日本印刷株式会社は、2019年3月期第1四半期(2018年1月1日~2018年6月30日)の連結業績を発表した。

【連結経営成績(累計)】
売上高    :3429億6900万円(前年同期比 0.2%減)
営業利益   :119億5500万円( 同 45.2%増)
経常利益   :151億9800万円( 同 28.8%増)
四半期純利益 :101億3900万円( 同 32.7%増)

出版関連事業は書籍、雑誌とも減少した他、教育・出版流通も子会社の株式会社主婦の友社の全保有株式を譲渡した影響もあり、前年を下回った。情報イノベーション事業も紙媒体に加え、金融機関や電子マネー向けのICカードが減少し、事業全体で前年を下回った。これらの結果、情報コミュニケーション部門全体の売上高は1893億円(前年同期比2.5%減)となったが、営業利益は61億円(前年同期比21.4%増)と伸長した。

包装関連事業も、プラスチック成形品やフィルムのパッケージが増加したものの、紙のパッケージおよびペットボトル用無菌充填システムの販売は減少し、前年を下回った。生活空間関連事業も不振で、生活・産業部門全体の売上高は939億円(前年同期比0.2%増)と横ばい、営業利益は13億円(前年同期比48.9%減)となった。