共立印刷、商業印刷が好調も電力費の値上がりや単価ダウンで利益減 2019年1Q決算

共立印刷株式会社は、2019年3月期第1四半期(2018年4月1日~2018年6月30日)の連結業績を発表した。

【連結経営成績(累計)】
売上高    :112億4100万円(前年同期比 1.5%増)
営業利益   :3億3400万円( 同 24.8%減)
経常利益   :2億8600万円( 同 46.2%減)
四半期純利益 :1億8500万円( 同 42.8%減)

商業印刷については、一部の折込チラシに受注量の減少はあったが、健康食品や食品デリバリー関連で新規受注を獲得、またダイレクトメール媒体も受注量が増加傾向にあったことなどにより、前年同四半期と比べ4億7200万円増収の86億7500万円(5.8%増)だった。出版印刷については、電子書籍関連の受注は堅調に増え、旅行雑誌や情報誌媒体で部数やページ数が大きく減少したことなどにより、2億4700万円減収の23億4200万円(9.5%減)だった。これらの結果全体では1.5%増と、前年同水準の112億4100万円の売上をキープした。
一方で、原油高にともなう電力費の値上がりや同業他社との受注競争激化による単価ダウン、また受注内容の変化が影響し労務費や物流費が増加したことなどにより、営業利益は、24.8%減の3億3400万円と落ち込んだ。さらに、前期に株式会社西川印刷の工場増設に係る企業立地促進の補助金があった反動で、経常利益・親会社株主に帰属する四半期純利益はさらに大きく減じている。