フルスピード、2018年決算はアドテクが好調で増収増益

株式会社フルスピードは、2018年4月期(2017年5月1日~2018年4月30日)の連結業績を発表した。

【連結経営成績(累計)】
売上高   :190億4000万円(前年比 5.4%増)
営業利益  :13億4700万円( 同 58.5%増)
経常利益  :13億4100万円( 同 82.2%増)
当期純利益 :4億9800万円( 同 2.6%減)

インターネットマーケティング事業では、中堅企業のサービス拡販に注力。また国内で蓄積されたノウハウを海外で展開した。ヘルスケア関連領域では、事業構造の転換を推し進めたが、売上高は82億3613万円(前年同期比3.3%減)と減少した。
一方、アドテクノロジー事業では、拡大するディスプレイ広告市場を背景に、BtoBマーケティング支援型のDSP「ADMATRIXDSP」を自社ブランドで展開。動画広告市場に向けては、ブランディング広告に特化した取組を開始し、積極的な拡販を図った。これらの結果、当事業の売上高は130億0692万円(前年同期比4.7%増)となった。
その他、情報メディアサイトの運営、広告ソリューションにおいて付随して発生するWebサイト、バナー、およびLP制作等の売上高は3億8709万円(前年同期比88.0%増)だった。
なお全体では増収増益だったが、「固定資産の減損に係る会計基準」等に基づき、固定資産(ソフトウェア等)について、減損の兆候が認められたこと、将来における回収可能性を検討したことで、減損損失2億0900万円を特別損失として計上したため、当期純利益は前年比マイナスとなった。

あわせて同社は、通期業績予想(2017年6月9日発表)と実績値との差異についても発表。アドテクノロジー事業が牽引したものの、一部新規事業の進捗遅延などにより、予想を下回った。なお、中期事業方針にて公表済みの目標数値の実現については、順調に推移しているとのこと。

【2018年4月期通期連結業績予想と実績値の差異】
売上高  : 190億4000万円(前回発表 200億0000万円)
営業利益 : 13億4700万円( 同 16億0000万円)
経常利益 : 13億4100万円( 同 15億8000万円)
当期純利益: 4億9800万円( 同 9億8000万円)