テレビ東京HD、番組販売収入がタイム・スポット収入減をカバーし2018年3月期決算は増収増益

株式会社テレビ東京ホールディングスは、2018年3月期(2017年4月1日~2018年3月31日)の連結業績を発表した。

【連結経営成績】
売上高   :1471億0300万円(前年比 3.1%増)
営業利益  :74億3000万円( 同 16.2%増)
経常利益  :80億0100万円( 同 17.8%増)
当期純利益 :60億5800万円( 同 41.3%増)

地上波放送事業のタイム収入では、「ピョンチャン・オリンピック2018」開催による売上増のほか、レギュラーセールスの計画以上の推移があったが、「リオデジャネイロ・オリンピック2016」の売上は補いきれず、反動で前年同期比0.2%減収となった。スポット収入は、全日視聴率が伸びずに商品量が不足したこともあり、こちらも減収。タイム・スポット合計では、807億1200万円(前年同期比0.4%減収)だった。
一方、番組販売収入は、平日午後帯の売上減があったが、「金曜8時のドラマ」「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」「緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦」などが順調に推移し、45億500万円(前年同期比0.3%増収)だった。ソフトライツ収入も、255億5700万円(前年同期比12.4%増収)と好調だった。
以上の結果、地上波放送事業の売上高は1145億9300万円(前年同期比1.9%増収)、営業利益は75億2800万円(前年同期比19.8%増益)となった。
そのほか、音楽出版関連は、アニメ楽曲を中心にほぼ想定通りの印税収入を確保。利益は前年を上回ったが、アイドルイベント事業を縮小したことなどから減収だった。CS放送関連では、アニメ専門チャンネル「AT-X」の加入者数は減少したものの、広告関連売上の大幅増や投資作品の好調を受けて、放送外売上が想定を上回り過去最高売上を記録した。インターネット・モバイル事業では、クロスメディア広告売上、動画配信関連売上が好調だったことに加えて、お取り寄せグルメ「虎ノ門市場」のカタログ販売、頒布会販売が大きく売上を伸ばしたが経費も嵩み、増収減益となった。